なぜ43年ぶりに“手あげ横断歩行”復活? 子供は「手あげ」必須! 交通教則に明記された背景とは
「アイコンタクト」でもOK!重要なのは運転手とのコミュニケーション
しかし、この“手あげ横断歩行”は、子どもはまだしも、大人が実際におこなうには少し抵抗感を覚える人もいるかもしれません。
その点について前出の担当者は、以下のように話します。
「子どもに比べて、大人は恥ずかしさからか“手あげ横断歩行”を実践している人はあまり多くないようです。
ただ、“手あげ横断歩行”には、手を頭上に掲げるというだけでなく、ドライバーとアイコンタクトをとるなども含まれます。
そのため、『手をあげて歩行するのが恥ずかしい』という大人でも、ドライバーとアイコンタクトを取るなどの連携を心がけていただければと思います」

またこの担当者は続けて「大人ももちろんですが、やはり子どもは運転者から見えにくくなることも多いため、手をあげて歩行することをとくに意識していただきたいです」と呼びかけます。
実際、2021年度における児童の交通事故死者・負傷者数709人のうち、歩行中は424人と、半分以上が歩行中の交通事故となっています。
なかでも小学校1年生から3年生の交通事故死者数・負傷者数における歩行中の割合が、小学校4年生から6年生よりも倍ほど多くなっています。
そのため、身長が低く周囲があまりよく見えていない小学校低学年の児童が、歩行中に交通事故に遭いやすい傾向があるようです。
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最近では衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備が普及したことで、クルマに関わる重大事故は減少傾向にありますが、どれだけ優れた安全技術であっても決して万能ではありません。
横断歩道や交差点では、運転者はもちろん、歩行者も周囲に十分注意して渡ることが重要です。
Writer: Peacock Blue K.K.
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