なぜ43年ぶりに“手あげ横断歩行”復活? 子供は「手あげ」必須! 交通教則に明記された背景とは

「横断歩道を渡って通行するときは、手を大きくあげましょう」という教えを受けたことがある人は多いかもしれません。実はこの“手あげ横断歩行”は、2021年の「交通の法則に関する教則」のひとつとして43年ぶりに復活しました。では、なぜ今になってこの定番ルールが復活したのでしょうか。

定番の交通マナー“手あげ横断歩行”はなぜ今復活?

 小さい頃、学校の先生や両親などから、「横断歩道を渡って通行するときは、手を大きくあげましょう」という教えを受けたことがある人は多いかもしれません。
 
 実はこの“手あげ横断歩行”は、2021年の「交通の法則に関する教則」のひとつとして43年ぶりに復活しました。なぜ今になってこの定番ルールが復活したのでしょうか。

信号機の有無によらず横断歩道では手を挙げて渡りましょう! クルマやバイクからも認識しやすく!
信号機の有無によらず横断歩道では手を挙げて渡りましょう! クルマやバイクからも認識しやすく!

 この“手あげ横断歩行”は、かつては国家公安委員会が発行している「交通の方法に関する教則」のなかで明文化されていましたが、1978年に削除されていました。それが、2021年4月15日の改正で43年ぶりに復活することになったのです。

「交通の法則に関する教則」とは、「歩行者と運転者がそれぞれの責任を自覚して、安全、快適なクルマ社会を築いていくための手引き」として利用されているものです。

 道路交通法のように違反者に対して罰則があるわけではありませんが、すべての歩行者や運転者が守るべきものとされています。
 
 そんな「交通の法則に関する教則」では、“手あげ横断歩行”について、「横断するときは、手をあげるなどして運転者に対して横断する意思を明確に伝えるようにしましょう」と記載されています。

 では、なぜ今になって”手あげ横断歩行”が再び呼びかけられているのでしょうか。

 そもそも手をあげることのメリットは、運転者に対して歩行者の姿をよりわかりやすく示すことにあります。

 とくに、子どもは大人に比べて身長が低いことから、できるだけ目立つように手をあげることが推奨されてきました。

 クルマに関する死亡事故は、先進安全技術の進化などにより減少傾向にありますが、その一方でクルマと歩行者による痛ましい事故を減らすことが課題となっています。

 実際、警察庁によると、2021年度における日本の交通事故での死者数は2636人とっなっており、2011年度における4691人と比較すると大きく減少しています。

 そのうち「歩行中」の交通事故が占める割合は35.7%と、そのほかの「自動車乗車中」、「二輪車乗車中」、「自転車乗車中」の項目のなかでももっとも大きい割合となります。

 さらに、2021年度における歩行中の交通事故重傷者数6677人のうち、横断中の負傷者数は4526人です。

 2011年度は、歩行者負傷者数9463人のうち、横断中の負傷者数は6303人となっており、割合としては現在の方が横断中における歩行者の交通事故が多くなっています。

 この状況に対して、首都圏の警察署交通課担当者は「歩行者の歩行中による交通事故がいまだに多いという状況を打破するために、警察では“手あげ横断歩行”を強く呼びかけています」と話します。

 クルマと歩行者が関わる事故の多くは横断歩道や交差点で発生します。そのなかでも、夜間であったり死角に入ってしまったりなどの理由で、運転者が歩行者を認識していないケースは多いといいます。

 そうした際に“手あげ横断歩行”は歩行者を目立たせるための有効な手段であることから、今回あらためて「交通の方法に関する教則」のなかで明文化されることになったようです。

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