超ド級「紅旗 最高級ミニバン」初公開!? アルファード超えの「迫力グリル採用」 過熱する中国ミニバン市場に導入へ
まさにVIP仕様!? 最上級「紅旗ミニバン」の内装は?
そして紅旗ミニバンで新しいのは「2・3列目のシートが回転もせず、たたむこともできない構造」になっていることです。
シートはVIPを乗せるためであり、たたんで荷物を載せるためのものではないことを意味しており、ほかのミニバンとは一線を画す高級ミニバンであることを主張しているのかもしれません。
なお、3列シートを使った状態で荷室の奥行は620mmとVIPの荷物を積む十分な広さを確保しています。
パワートレインに関しては、2リッター直列4気筒ターボエンジン(CA4GC20TD-35型)を搭載しているとされています。
このエンジンは既存のH9やH5などにも搭載されており、それぞれ48Vマイルドハイブリッドシステムと組み合わさっているので、この新しい紅旗のミニバンでも同様のパワートレイン構成となるでしょう。
また、H9には3リッターV型6気筒スーパーチャージャーつきエンジンも設定されており、このエンジンも紅旗のミニバンに搭載される可能性は否めません。
中国では、昨今、高級ミニバン市場が過熱の一途をたどっています。
大きく分けて「VIP向け」の高級ミニバンと、「ファミリー向け」の比較的手の届きやすいミニバンのふたつに分けることができますが、その双方で国内外のメーカーは続々とミニバンを中国市場へ投入しています。
高級ミニバン市場は長らくトヨタのアルファードが圧倒的人気を誇る際立つ存在として君臨しており、各社はその牙城を崩そうとするも、簡単に首位転換は実現しません。
それどころか、長らく並行輸入車として人気だったシエナの現地生産も開始し、トヨタはますます攻勢を強めています。
アメリカのビュイックは20年以上、中国専売車として販売しているミニバン「GL8」の高級モデルを投入したり、フォルクスワーゲンも初の大型ミニバン「ヴィロラン」を発売したりしています。
中国の数々の要人たちに愛されてきた中国一の高級ブランド「紅旗」がミニバンを投入するということで、中国における高級ミニバン市場はさらに過熱し、興味深い構図へと変化していくこととなるでしょう。中国では年内に発表・発売の予定です。