「どれが好き!?」新型ミニバン「ステップワゴン」のカラバリは厳選の全7色だけど「赤系なし?」

シンプルでクリーンなフォルムで話題を呼んだホンダの新型ミニバン「ステップワゴン」には、そのデザインを際立たせる全7色のボディカラーバリエーションを用意しています。各色の特徴について解説します。

「安心」と「自由」を表現した新型ステップワゴンのカラバリは全部で7色

 2022年5月26日に発表されたホンダの新型ミニバン「ステップワゴン」は、外観デザインのこだわりでも話題を呼びました。

 初代ステップワゴンで評判を呼んだ四角くシンプルなフォルムを、現代的に再解釈したデザインとしたのです。
 
 そんな新型ステップワゴンに用意された全7色のボディカラーも、その特徴を際立たせる色合いが選ばれていました。

ホンダ 新型(6代目)「ステップワゴン」のカラーバリエーション(一部)
ホンダ 新型(6代目)「ステップワゴン」のカラーバリエーション(一部)

 ホンダでは新型ステップワゴンのデザインにあたり、見ただけで「安心」と「自由」を感じさせるスタイリングを狙ったと説明します。

 スクエアなフォルムで「安心」を表現し、シンプル&クリーンな仕上げで「自由」を表現しているといいます。

 他社のライバル車、例えばトヨタの新型「ノア/ヴォクシー」や日産「セレナ」が、押し出しのある勇ましいフロントマスクで強い存在感をアピールするデザイン手法とは、少し違うイメージです。

 新型ステップワゴンでは、こうしたデザインテーマを強調するシンプルなグレード「AIR(エアー)」に加え、エアロパーツ付グレード「SPADA(スパーダ)」の2ラインナップが設定されています。

 ボディカラーには、AIR専用の2色、SPADA専用の2色と、あとは共通の3色という全7色のラインナップが用意されました。具体的にみていきましょう。

 AIR向けに新開発された「フィヨルドミスト・パール」は「暮らしに馴染むナチュラルな色調」を狙うソリッド(単色)風な色合いです。

 新型ステップワゴンは、5月の正式発表より半年近く前の2022年1月に初公開されましたが、その際にまず話題を呼んだのが、この淡いカラーに塗られたAIRのシンプル過ぎる姿でした。

 シンプルさやクリーンさを強調すると、簡素で安っぽい印象になる危険もはらんでいますが、北欧テイストなフィヨルドミスト・パールの上質な色合いも相まってか、SNSなどでもおおむね高い評価を得ていました。

 続くAIR専用色が「シーグラスブルー・パール」(水色)です。

 こちらもフィヨルドミスト・パール同様に、AIRの表現するクリーンな世界観に沿った淡い色合いとなっています。

 一方SPADA向けには、新色として黒系の「トワイライトミストブラック・パール」が用意されました。

 こちらは上質さや力強さを表現したダークトーンで、ブラックを名乗りながら光の加減で紫にも見える色合いです。

 シンプルなボディの面質を際立たせ、エアロパーツ部にあしらわれたクロームメッキモールとの相性もバツグンです。

 同様にSPADAのみで選ぶことができる専用色が濃紺系の「ミッドナイトブルービーム・メタリック」。

 やはりこちらもクロームメッキの輝きが映えるカラーです。

 AIR、SPADA共通色としては、白系の「プラチナホワイト・パール」、濃い灰色の「スーパープラチナグレー・メタリック」、そして黒系の「クリスタルブラック・パール」を設定します。

 いずれも王道ど真ん中なカラーばかりで、シンプルなフォルムとのマッチングも良好です。

※ ※ ※

 上記の通り、新型ステップワゴンには全7色のカラーバリエーションが用意されました。

 ただし今のところ、赤系統の色合いは用意されていません。

 強いていえば、SPADA専用色のトワイライトミストブラック・パールは紫がかった色合いですが「赤」というには無理があります。

 これまで歴代のステップワゴンには、1996年登場の初代に設定された「サンマリノレッド」以来、さまざまな赤系のボディカラーが設定されていました。

 多くが上質なワインレッド系でしたが、2代目や3代目ステップワゴンには真っ赤なソリッドカラー「ミラノレッド」も設定されていたのが特筆されます。

 ミラノレッドは、当時のホンダ車で広く用意されていた人気のカラーですが、ミニバンではあまり採用例のないものとして、コアなホンダファンを中心に支持を集めていました。

 新型ステップワゴンに伝統の赤系カラーが復活する機会は訪れるのか、今後の動向にも注目が集まります。

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