ギラギラ危険! 雨の日に困る窓の「油膜」どう対処? クルマに迫りくる「油」への対処法とは

油膜が形成される理由とは

 窓ガラスに油膜が形成される理由としては、「排気ガス中の不完全燃焼成分」「路面からの油分」「クルマに塗布される石油由来成分」などがあります。

 まず、「排気ガス中の不完全燃焼成分」について、自動車を始めとした排気ガスの多くが、石油燃料を燃やすことで出る物です。完全燃焼させれば二酸化炭素と水に分解されるわけですが、実際には不完全燃焼となる部分が発生し、蒸発した燃料が混じった排気ガスが排出されます。

雨の日にも備えて、窓の「油膜」にもあらかじめ対処するのがおすすめ(画像はイメージ)
雨の日にも備えて、窓の「油膜」にもあらかじめ対処するのがおすすめ(画像はイメージ)

 また道路に多く使用されているアスファルトも石油由来のものです。とくに舗装したてのアスファルト路面は雨水を弾くほど多くの油分が含まれており、一部は雨水に混じって流れ出しています。

 さらに道路上には排気ガスやワックスなどの成分が常に流れ落ちていますので、雨が降ることで浮き上がり、車が走行するたびに水しぶきとなって巻き上げられます。

 そして、前述のとおりワックスやシリコンコーティングなどは劣化することで油膜になります。これはボディのコーティングからの流出した成分が窓ガラスに付着しても同様です。なのでシリコンを使用したコーティング剤などを塗布する限り、いずれは邪魔な油膜となってしまいます。

 またワイパーゴムのような石油で出来たゴム製品にも油脂が含まれています。ワイパーを動かすたびに窓ガラスに固い油脂を擦りつけていることになり、これもやがて油膜となっていくのです。

※ ※ ※

 油膜は時間が経つほど固着して取れなくなってくるので、程度によってアルコール、カーシャンプー、ポリッシングと使い分けをすることで、綺麗な窓ガラスの状態を維持できます。

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