あおり運転を自動検知し録画! パイオニア カロッツェリア新型ドライブレコーダー「VREC-DZ800DC」を体感した

あおられた時の「人の感覚」をしっかり反映して自動録画を開始

 その「後方車両接近検知機能」の精度を実際に体感できるメディア向け「ドライブレコーダー試乗会」が開催されました。パイオニア カロッツェリアでも前代未聞というこの試乗会では、クローズドコース内に「VREC-DZ800DC」を搭載したホンダ「フィット」と三菱 「デリカD:5」の2台および、後方から迫る「あおり運転役」のクルマが用意されていました。

 取材チームは、ドライブレコーダー搭載車である「フィット」の助手席と後席に乗車。「フィット」が先行して出発したのち、少し時間を置いてから、プロのドライバーが運転する後続車がスタートして猛然と追い上げてきます。

クローズドされた場所で疑似的なあおり運転を再現
クローズドされた場所で疑似的なあおり運転を再現

「フィット」が50km/h程度で走行するなか、後続車が車間距離3mほどに急接近! 筆者(遠藤イヅル)はリアシートに座って後方を見ていましたが、恐怖すら感じる近さでした。そして「あ、これはあおり運転だな」という認識が脳裏に浮かぶのとほぼ同時に、ドライブレコーダーのモニターに「後方注意!」の赤い画面が表示されて警告音が鳴り、すぐに録画保存がスタートしました。

 同種の他社製ドライブレコーダーには、5秒で通知+5秒後に録画開始というセッティングもありますが、体感する5秒は想像以上に長く、さらに追加5秒で録画保存が始まるというのでは時間がかかりすぎるな、という印象を受けました。そのため「VREC-DZ800DC」の5秒という検知および録画開始時間は、とても適切に感じました。

 取材チームはこのシチュエーションを4回繰り返し体験させてもらいましたが、いずれもしっかりと、感覚に即したタイミングでの自動録画が行われ、精度の高さと確実性を体感することができました。

室内から目視でみるとかなり接近した状態に
室内から目視でみるとかなり接近した状態に

370万画素の高解像度を実現したエントリーモデル「VREC-DH301D」

 今回発表された2機種のうち、「VREC-DH301D」は、高画質、高感度、大画面、使いやすさを備えたエントリーモデルです。2カメラモデルのドライブレコーダーで迷ったり、そもそもどんなドライブレコーダーを買ったらよいかわからなかったりするユーザーに、「これを選んでおけば間違いない!」とパイオニア カロッツェリアも太鼓判を押す新製品です。

「VREC-DH301D」
「VREC-DH301D」

「ナイトサイト」対応はもちろんのこと、フロントにはクラス最高レベル約370万画素のWQHD(2560×1440P)カメラを採用(リアは約200万画素、1920×1080P)。F値1.4というトップクラスの明るさを持つレンズの性能と合わせ、フルHDを超えるクリアな映像記録を実現しています。

 吊り下げタイプの本体には、映像が見やすい3インチ大画面モニターを搭載しているほか、操作ボタンを本体側面に配置したことで使いやすさが向上しており、その場での映像確認もさらに容易になっています。ピアノ&マットブラック仕上げで、見た目も上位機種同様のクオリティです。別売りの駐車監視ユニット「RD-DR001」を組み合わせれば、エンジン停止後も駐車中の映像を記録する駐車監視機能を活用できます。

 こちらは2022年7月発売予定とのアナウンスです。

【画像】あおり運転に遭遇!そのとき最新ドライブレコーダーはどう反応した?(12枚)

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Writer: 遠藤イヅル

1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。

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