ルノーのミニバン「セニック」 次期型はSUVに!? 「セニック・ビジョン」コンセプトは燃料電池搭載のEVで登場
フランス・パリで開催されたイベントで、ルノー次期型「セニック」を示唆するコンセプトカー「セニック・ビジョン」が世界初公開されました。
航続可能距離は800km
仏ルノーは2022年5月19日、次期型「SCENIC(セニック)」を示唆するコンセプトモデル「セニック・ビジョン」を発表しました。エクステリアは、2024年に発売される新しいセニックのスタイルになります。
セニックは初代が1996年に登場したMPV(ミニバン)です。2003年に登場した2代目は、2列5人乗りのセニックと3列7人乗りの「グランセニック」が設定され、2005年からはこのグランセニックが日本でも正規販売されました。
現行型は2016年に登場した4代目となります。
今回登場したセニック・ビジョンは、ワンモーションのミニバンスタイルを一新、SUVテイストになっているのが特徴です。
ボディサイズは全長4590mm×全幅1900mm×全高1590mm、ホイールベース2835mmというCセグメントモデルで、ルノー日産三菱アライアンスの「CMF-EV」プラットフォームを使っています。
セニック・ビジョンのパワーユニットは160kW(約218馬力)のモーターを搭載する電気自動車(EV)で、40kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載します。さらに「H2-Techテクノロジー」と呼ばれるレンジエクステンダー技術に基づいており、16kW(約22馬力)を発生する水素燃料電池も搭載しています。
この結果、2030年以降水素ステーションのネットワークが十分に広がると、バッテリーの充電のために停車することなく、最大800km、たとえばパリからマルセイユまで750kmの走行が可能になります。水素タンクを充填するためにはたった5分間で可能だといいます。
燃料電池をレンジエクステンダーとして使うことで、BEVの2分の1の軽量バッテリーで同様の航続可能距離を実現します。また車両重量も1700kgに抑えられています。
ルノーのデザイン担当副社長、ジル・ヴィダル氏は「セニック・ビジョンは、ルノーグループの歴史とブランドの新しい章です。このコンセプトモデルは2024年に発売予定のセニックBEVと、新しいルノーデザイン言語を提示しています。インテリアデザインは将来のルノーモデルを見据えた研究です。このクルマでより持続可能なモビリティで技術と革新を提供します」とコメントしています。
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