献血の移動出張所「献血バス」ってどんなもの? 車内で採血する“はたらくクルマ”の正体は?
はたらくクルマならでは! 献血バスの装備とは?
献血バスは車種によって違いはあるものの、医療に従事する「はたらくクルマ」ならではの装備を搭載しています。
ひとつは、車高調整機能付きのサスペンション&油圧ジャッキです。
駐車時は、路面状況に影響されずに水平を保って献血者の乗降性を考慮。人が出入りする際にも車体の揺れを軽減させることができます。
また、クルマのメイン動力源となるディーゼルエンジン以外に、車内を快適に保つための冷房用ディーゼルエンジンも別に搭載されているといいます。
さらに採血施設として運用中は駐車していることから、車載の発電機(いわゆるオルタネータ)は稼働できません。
そこで採血設備の電力を賄うため、ガソリンを使用するエンジン型発電機も搭載している車両も存在しています。
ちなみに2016年以前は、駆動用・冷房用がディーゼル、発電用がガソリンだったため、1台の献血バスに2つの給油口が設けられていたのですが、2017年以降は発電用もディーゼルとなったので、給油口はひとつに変更されました。
また献血をするための採血ベッドは通常4台設置。採血ベッドの両脇が海老反りのように持ち上がっていて、採血する腕によって枕の位置をどちらにも付け替えることができるようになっています。
独自の装備が施された献血バスは、決まった場所に配車されるわけではないといいます。
また国が定めた需給計画や医療機関からの需要に沿って献血をお願いするため、必ずしも全車両が毎日稼働しているわけではないそうです。
「献血バスを配車する場所やご協力いただく企業、団体の有無によっても違うため、スケジュールなどは各都道府県の血液センターのウェブサイトにてご案内しております」(日本赤十字社)
献血者への対応として、献血による副作用防止のため、水分補給や血糖値を下げすぎないよう献血前にはスポーツドリンクやお菓子、軽食などが用意されているそうです。
さらには献血した回数によっては今治タオルや若狭塗箸、有田焼の小皿などがもらえたり、献血バスのミニカーなど記念品が用意されていることもあります。
この記念品に関しては全国統一、また地域限定のキャンペーンなどで変わるそうです。
記念品狙いで献血をするわけではないでしょうが、社会貢献したうえにお土産をもらえるなんて、結構うれしいものです。
※ ※ ※
献血バスの存在自体は知っていても、献血したことがないという人も多いかもしれません。
献血は当然ながら無料なので、お金をかけずにできる社会貢献のひとつとして、機会があったら協力してみてはいかがでしょうか。
今は諸事情で薬を服用しているためご協力できませんが、以前はガンガン献血していました。センターに行ったり、職場にバスが来たり。一番最初の献血は高校に献血バスが来たときですね。授業がサボれる!とか喜んでやりましたよ。
そういえば、センターでは菓子とジュースが無料でいっぱい貰えますが、バスはどうなんでしょうね。