「自動車保険」が半額近く安くなる!? なぜ沖縄県は他県と違うのか? 独自の「旧盆中の特約」も存在する理由

沖縄県の自動車保険は、他県と比較しても安いといいますが、その理由はなんなのでしょうか。また、旧盆中においては、沖縄県オリジナルの特約が存在しているといいますが、その特約とはどのようなものなのでしょうか。

沖縄県の自動車保険料は安い!その理由とは

 クルマを運転する人にとって欠かせない存在といえる「自動車保険」。
 
 そのなかで沖縄県の自動車保険は、ほかの都道府県と比較しても安くなっているといいます。
 
 その理由はなんなのでしょうか。また、旧盆中においては沖縄県オリジナルの特約が存在しているといいますが、その特約とはどのようなものなのでしょうか。

なぜ沖縄県の自動車保険は本州よりも安いのか? さらに独自の特約「旧盆中の特約」って何?
なぜ沖縄県の自動車保険は本州よりも安いのか? さらに独自の特約「旧盆中の特約」って何?

 長距離のドライブや帰省などにおいて、クルマは欠かせない存在ともいえます。

 そんな便利ともいえるクルマですが、クルマに乗ることによって、交通事故を引き起こす確率も高くなります。そのため、交通ルールやマナーなどをきちんと認識し、慎重に運転する必要があります。

 しかし、交通事故は必ずしも完全に防ぐことができるものではありません。自分が意図せずとも交通事故に巻き込まれてしまい、加害者にも被害者にもなりうる危険性があります。

 そのような状況に陥ってしまった場合に備えて、用意されているのが自動車保険です。

 自動車保険は「自賠責保険」と「任意保険」に分かれ、前者は自動車損害賠償保障法によってクルマの所有者は加入が義務付けられています。

 そんな自動車保険ですが、実は沖縄県の自動車保険料は日本本土の料金よりも安くなっています。

 損害保険料算出機構によると、2020年度の沖縄県の自動車保険料(自賠責保険料)の基準料率は自家用乗用車(37か月契約)の場合には1万4270円となっています。

 沖縄県以外の基準料率は同様の条件で3万170円となり、本土の約半分の料金となっていることがわかります。

 損害保険会社の担当者は、沖縄県の自動車保険料が安い理由について以下のように話します。

「沖縄県が日本に復帰した当時、沖縄県民の所得率は本土都道府県民の所得率よりも60%ほど低く、本土の自動車保険料では沖縄県民の負担が大きくなってしまうことがひとつの理由として考えられます」

 沖縄の施政権がアメリカから日本に変換された1972年度における沖縄県の所得率は、40万5997円。一方東京の所得率は1231万6987円となっており、約60%以上も差があります。

 また、前出の担当者は続けて「沖縄県の自動車保険料が安い理由には、交通事故が発生する機会があまりなく、事故がもし発生したとしても、話し合いで解決できてしまうことがほとんどだったということも挙げられます」といいます。

 実際に、2021年度の沖縄県の交通事故死者数は26人であり、全国平均の56人と比較しても約2分の1という非常に少ないことがわかります。

 つまり、沖縄県の自動車保険料が安く設定されているのには、沖縄県特有の歴史や背景、文化や特徴が大きく関係していることがわかります。

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