レクサスが本気で攻めた新型SUV「RZ」世界初公開! トヨタ社長も大絶賛! レクサス電動化100%目指す「初手」なるか

レクサスは2022年4月20日にレクサス初のEV専用モデルとなる新型「RZ」を世界初公開しました。同ブランドの推進する電動化戦略の鍵を握る存在ですが、どのような特徴を持っているのでしょうか。

バッテリーEVによるレクサスブランドの新たな幕開け

 2022年4月20日、レクサスは新型「RZ」を世界初公開しました。
 
 レクサス初のEV専用モデルである新型RZは、同ブランドが推進する電動化戦略の鍵を握る存在ですが、どのような特徴を持っているのでしょうか。

ついに世界初公開された新型「RZ」 レクサス初のBEV専用モデルとは?  どんなクルマとなるのか?
ついに世界初公開された新型「RZ」 レクサス初のBEV専用モデルとは? どんなクルマとなるのか?

 レクサスは、2019年に発表した電動化ビジョン「Lexus Electrified」に基づき、電動化技術を用いた基本性能の大幅な進化を実現してきました。

 2021年12月に開催された「バッテリーEV戦略に関する説明会」では、レクサスブランドで「2030年までにすべてのカテゴリーでBEVのフルラインアップを実現」、「2035年にはグローバルでBEV100%の販売を目指す」という方針を打ち出しています。

 そうしたなかで、新たに発表された新型RZは、レクサス初のEV専用モデルとして、電動化技術がもたらすレクサスらしいデザイン、走行性能などにより、EVを軸とするブランドへの変革の起点となるモデルです。

 エクステリアでは、EVならではのシームレスな加速感とトルクフルな躍動感を表現。

 レクサスのアイデンティティともいえるスピンドルグリルは、内燃機関の冷却などの必要がないEVの機能的な進化や更なる空力性能向上を目指し「スピンドルボディ」という塊感のあるボディと一体となった造形にすることで、新たなデザインの方向性とEVらしさを両立しています。

 インテリアは、SDGsやサステナブルなモビリティを中心に考え、素材や装飾によるラグジュアリーな演出に頼らない、感性に響く空間づくりを追求。機能的本質を追求したシンプルな設えのなかにも、モノづくりの細やかさや上質さを感じられる空間を実現しました。

 そのほか、開放的な空間づくりに寄与するパノラマルーフや、レクサス初採用の輻射熱ヒーターを含めた空調の協調制御による高効率な暖房システムにより、快適な室内空間を提供するといいます。

 安全面では、先進の予防安全技術「Lexus Safety System +」に「プロアクティブドライビングアシスト」や「ドライバー異常時対応システム」が盛り込まれています。

 運転支援面では、高度運転支援技術「Lexus Teammate」を搭載。レクサス初となる「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」と新型「NX」に続いて「アドバンストパーク(リモート機能付)」が採用されました。

 さらにOTAアップデートにより、常に最新のソフトウェアに更新可能。購入後もクルマに新たな機能が追加され、最新の性能や運転支援技術を備えるなどクルマが進化します。

 走行面では、EV専用プラットフォーム(e-TNGA)採用に加え、バッテリーやモーターの最適配置や軽量かつ高剛性なボディの実現により、車両の基本性能を大幅に進化。

 パワートレインは、電池容量が71.4kWh、出力がフロント150kW/リヤ80kWとなり、航続距離は約450km(WLTCモード・開発目標値)です。

 新型RZのEVシステムとして、ハイブリッド車で培った技術を活用し、専用プラットフォームの良さを最大限に引き出すシステムを開発。EV専用大容量電池やシリコンカーバイドのパワー半導体素子をインバーターに採用するなどにより、航続可能距離の伸長に貢献しています。

 また、充電機能の高出力化対応により、各国におけるニーズに応じた充電(日本:CHAdeMO規格、中国GB/T準拠規格、北米・欧州CCS規格対応)を可能にしました。

 そのほか、一般的にリチウムイオン電池は低温時に入出力性能が低下しますが、電池昇温システムの搭載により、冬季や寒冷地でも短時間での充電が可能となっています。

 このような電池制御技術の向上により世界トップクラスの電池容量維持率(10年後90%以上)を確保することで、ユーザーのEVライフをサポート。タイマー充電機能と組み合わせることにより、高い電池容量を維持することが可能となります。

 また、操作・運動面では電動化技術を活用した四輪駆動力システム「DIRECT4」や、ドライバーの意図に忠実な車両コントロールを可能にしたステアリング制御とステアバイワイヤシステムを採用しています。

 さらに、ドライバーへクルマの状態変化を自然に伝える音作りも追求。これらの作り込みをレクサスの新たな開発拠点となる「Toyota Technical Center Shimoyama(以下、TTCS)」にておこない、走りの味「Lexus Driving Signature」を進化させていくとしています。

 先行して新型RZに試乗したトヨタ社長の豊田章男氏は「やっぱりマスタードライバーとして乗っていてね。いつまでも乗っていたいクルマ。『環境にもいいよ、だけど楽しいんだよ、乗ってよ!』という車を是非レクサスのニューチャプターで、Zというブランドでやってほしいですね」とコメントするなど、その走りを絶賛していました。

 新型RZについて、Lexus International Lexus Electrified・チーフエンジニアの渡辺剛氏は「カーボンニュートラル社会の実現に向けて、『クルマ屋レクサス』が取り組むべきことは、自然や地球環境を大事にしながらも、楽しいクルマを追求し続けることだと考えています。RZでは、乗って安心感があり、触れて心地よく、操って楽しい、そんなレクサスらしいEVの実現を目指したいという想いで開発を進めてまいりました」と語っています。

※ ※ ※

【新型RZ(日本仕様・プロトタイプ)】

全長:4805mm
全幅:1895mm
全高:1635mm
ホイールベース:2850mm
タイヤサイズ:18/20インチ
航続距離:約450km
電池容量:71.4kWh
出力:フロント150kW/リヤ80kW

【画像】これが斬新「スピンドルボディ」 新型「RZ」は色々スゴい! レクサス新SUVの実車を見る!(28枚)

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