なぜ「ルーフラック」装着する人は増えた? コロナ禍最中に需要増加? 意外と知らない「耐荷重」の盲点
意外な盲点!? 「クルマ側の耐荷重」に注意!
大抵のクルマに装着可能で、さまざまな荷物を積める便利なルーフラックですが、トラブルも多いといいます。
「キャリア自体の耐荷重はかなりありますが、クルマ側の強度による積載荷重を超えて積んでしまうケースが見受けられます。
車種ごとにきちんと最大積載荷重を設定していますので、事前にHPなど確認の上ご使用いただければと思います」(PIAA担当者)
大抵のキャリアの場合、ベースキャリアやレッグ部分の耐荷重が50kg以上を担保しているようですが、問題は車体側。
軽自動車などは想像以上に耐荷重性能が低く、例えばルーフラック装着率が高い現行型のスズキ「ジムニー(JB64)」は、40kgと想像以上に低い数値です。
さらにルーフ上の注意点について、カーメイト担当者は次のように話しています。
「ルーフラックの上に載って、荷物の積み降ろしをしているユーザーがいますが、キャリア側の耐荷重はクリアできても、車種によってはルーフが変形する恐れがあります。
荷物を積み降ろしする場合は、必ず脚立を使っておこなうにようにしてください」
ちなみに、ルーフラックを装着した際に時折起こるトラブルが「風切り音」の発生。
ルーフラックと車両の屋根の間を走行風が通ることによって発生する音のことですが、解決方法として最良なのが、フェアリングの装着です。
ルーフラックのなかには、はじめから装着されている商品もありますが、オプションとして販売されている場合も。
また、ベースキャリア同士の間隔やレッグを数cmずらすことで、風切り音を解消できる場合もあります。
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GWも目前に迫り、休日に向けて愛車にルーフラックを装着しようと思っている人も多いのではないでしょうか。
ルーフラックを使用する場合は、取り付けをしっかりおこない、荷物を積むときはベルトをかけて、さらにネットを使うようにするのがベスト。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
軽キャンパーにルーフテントの方が無理じゃないのか気になる。取り付け部分が変形するのではないか。塗装が剥がれてそこから錆び、いつかボロっと落ちるのではないか。屋根が凹まないのかなど。