「漏れる…我慢の限界!」渋滞時のトイレ問題どう対処? SA/PA直前に歩くのはアリ?

高速道路を走行中に「トイレに行きたくて我慢ができない!」という場合、稀にSA/PA渋滞により手前で降車して進入路を歩いてトイレに向かう行為をたまに見かけることがありますが、これは問題ないのでしょうか。

SA/PAの手前で降車して徒歩でトイレへ…これってありなの?

 ゴールデンウィークには、高速道路を利用した長距離ドライブや旅行を楽しむ人が多くいます。
 
 そのため、普段よりも交通量が増え、渋滞が発生しやすいのが実情です。
 
 そうした際に「トイレに行きたくて我慢ができない!」というトラブルに直面したことがある人も多いでしょう。
 
 しかし、サービスエリアやパーキングエリア(以下SA/PA)に入るための渋滞が発生している場合、渋滞列の手前で降車して進入路を歩いてトイレに向かう行為をたまに見かけることがありますが、これは問題ないのでしょうか。

高速道路のトイレ問題は多くの人にとって悩みの種…「我慢できない」から歩くのはダメ(写真はイメージ)
高速道路のトイレ問題は多くの人にとって悩みの種…「我慢できない」から歩くのはダメ(写真はイメージ)

 一般道の走行中であれば、近くのコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどに立ち寄り、トイレに行くことができます。

 しかし、これが高速道路の走行中の場合には、次のに到着するまでトイレに駆けつけることは不可能であり、ましてや渋滞中であればいつトイレに行くことができるのかさえ見当がつきません。

 また、前述のようにSA/PA渋滞が発生している場合、渋滞列の手前で降車して進入路を歩いてトイレに向かう人がいるようです。

 このような行為について、NEXCO中日本の担当者は「SAやPAの進入路を歩く行為は、非常に危険なので、身の安全を守るためにも、交通事故を防ぐためにもやってはいけません」と話します。

 また、SA/PA手前で降車し、進入路を歩いてトイレへ向かうという行為は、高速自動車国道法第17条、道路法第48条の11の「何人もみだりに高速自動車国道に立ち入り、又は高速自動車国道を自動車による以外の方法により通行してはならない」というに違反する行為となります。

 高速道路では、一般道路とは異なり、時速100キロメートルに近いスピードで走行しているクルマが行き交っており、歩行者が注意していても、クルマが歩行者がいるとも思わず、突っ込んでくる危険性もあります。

「自動車・歩行者立ち入り禁止」や「自動車専用」というような標識や看板も設置されているため、トイレに我慢できないからといって、SA/PA手前で降車して進入路を歩くのは絶対にやめましょう。

 なお、NEXCO東日本では、自動車専用道路への歩行者、自転車の立ち入りに関して、「死亡事故に繋がりますので絶対に立ち入らないでください」と強く警告しています。

 しかし、どうしてもトイレに行きたくなることも考えられます。そのような場合に備えて「携帯用トイレ」を用意しておくこともひとつの対策です。

 携帯用トイレには、袋状や筒状、組み立て式などさまざまなタイプが展開されています。

 事前に購入しておくか、SA/PAで購入することも可能です。

 携帯用トイレは、災害時に役立つ大切なアイテムでもあります。

※ ※ ※

 また、基本的な話としてゴールデンウィークなどの連休時にはあらかじめ渋滞することを予想しておき、自分のルート上のどこにSA/PAがあるかを確認しておくのが良いでしょう。

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