「中国タクシー」に日本ナンバー装着! なぜ京都に導入された? 斬新グリルレスデザインに注目! 実車はどんな感じ?
京都のタクシー会社「都タクシー」では2022年3月にBYDが新たに日本へ投入した新車種「e6」を2台採用しました。実際にどのようなクルマなのでしょうか。
中国の自動車メーカーBYDはバッテリーなどの卓越した電動化技術で有名で、すでに日本でも電気バスやEVタクシーの採用が進んでいます。
京都のタクシー会社「都タクシー」では2021年2月にミニバン型のEV「M3e」を2台し、2022年3月にはBYDが新たに日本へ投入した新車種「e6」を2台採用しました。
BYDは1995年に広東省深セン市でバッテリーメーカーとして誕生し、現在では蓄電池や半導体、電気自動車のメーカーとして業界をリードする中国民間企業に成長しました。
自動車に関しては2003年、陝西省に本拠地を置く小型車メーカー「西安秦川汽車」を買収しBYDの自動車部門「BYD汽車」が設立されたところから始まります。
自動車メーカーとしては20年にも満たない歴史ですが2021年の中国市場においてEV(前年比145%増)+PHEVの合計で1年間に約60万台を販売しました。
これは世界トップクラスの販売台数でもあり、実際のところ2021年に世界で販売された新エネルギー車トップ10のうち約半数がBYD車です。
中国市場はもちろん、世界市場においても、もっとも勢いのある自動車メーカーのひとつであることは間違いないでしょう。
日本では2015年2月にプリンセスラインが京都市内を走る路線バスとして「K9」5台を導入し、本格的なEV事業展開が始まりました。
また、同じ年には世界初のリン酸鉄(LFP)リチウムイオン電池を搭載したBYDフォークリフトの販売も開始されています。
近年は日本全国のバス事業者が続々とBYDの電気バス導入を決め、2022年4月現在、24の事業者へ約60台が納入されています。
今回タクシー向けとして導入されたe6は、日本国内では2022年1月から自治体や法人向けに販売されている電気自動車です。
中国で2017年から販売している「宋MAX」を元にホイールベースを15mm延長させ、装備を簡素化させた商用モデルで全長4695mmx全幅1810mmx全高1670mm、ホイールベースは2800mmのクロスオーバーEVです。
装備を簡素化させた商用モデルとはいっても高級感は十分に感じられます。
17インチアルミホイールが標準装備されており、スタイリッシュなエクステリアデザインにマッチして、全体をシャープなイメージに仕立てています。
ちなみに、現行のe6は2代目となっており、初代e6は2009年に発売されました。
初代e6は発表以来、BYDのお膝元である深センをはじめ、香港やマカオ、シンガポールなど、世界各国の都市にてEVタクシーとして採用。
今回日本で発売された2代目e6もすでに深センなどでタクシーとして採用されており、旧型よりも大幅に向上した航続距離などはタクシーというシビアな運行環境において大きな強みとなってくれそうです。
タクシーは天井が低いと乗り降りのときに頭をぶつけるんですよね。この車体の後方に向けて屋根が低くなる形状って好きになれない。あと、シートが商用のライトバン並で座り心地が気になる。ミニバンタイプは日産セレナのタクシーみたいで良さそうとは思う。あとは長年使わないと評価はできないよね。中国製には当たり外れが大きいというイメージがあるので3年後くらいにその後のレポートを読みたい。メディアもEVの火災に関してはメーカー名も報道してもらいたいところ。