「ETCプリンター」って知ってる? SA・PAに設置されるも「誰のため?」 使い方は簡単だった?
ETCの履歴を見るためにSA・PAなどに設定されている「ETCプリンター」が設置されています。実際に利用したことがあるという人はあまり多くはないかもしれませんが、ETCプリンターは誰がなんのために利用しているのでしょうか。
ETCプリンターってなんで置いてあるの?
高速道路のSA・PAには「ETCプリンター」が設置されています。
実際にETCプリンターは誰がなんのために利用しているのでしょうか。
そもそもETCプリンターとは、小さな箱型の機器で、SA・PAにおいては机の上に設置されているのが一般的です。
正式には「ETC利用発行プリンター」と表されることが多く、その名の通りETCの利用履歴を用紙として無料で発行できる機器となっています。
利用方法は簡単で、履歴を印刷したいETCカードをICチップを上にしてプリンターに差し込むだけです。
カードが正常に読み取られると、プリンターから音声にて利用履歴がアナウンスされます。
印刷する内容がアナウンスの通りであればそのまま「印」のボタンを押して印刷、違う履歴を印刷したい場合には「戻」もしくは「進」のボタンで履歴を遡ったり、更新したりすることが可能です。
NEXCO東日本の広報担当者によると「NEXCO東日本管轄内では、2007年9月頃より都市圏の休憩施設(SA・PA)で設置を開始した」といい、ETCプリンターはすでに15年以上利用され続けていることがうかがえます。
このように長期間利用され続けているETCプリンターですが、どのような人のために設置されているのでしょうか。
ETCプリンターについて前出の担当者は「ETC走行をされたお客さまが、ETCカードに記録された利用履歴情報を勤務先への提出などに使用するためにご利用されているもの」としており、主に法人利用が多いことを挙げています。
例えば、出張で高速道路を利用したときなどに、経費として高速道路料金を清算するため領収書の代わりとして、ETCの利用履歴である「利用明細書」が提出できます。
ただ、ETCプリンターの利用にはいくつかの注意点も挙げられ、前出の担当者は「出口を通過する前にSA・PAに立ち寄ってプリンターをご利用される場合は、途中の走行は反映されませんのでご注意ください」とコメントしています。
つまり、高速道路の入り口を通過し、各SA・PAで利用明細書を発行した場合、途中の料金所通過は記録されても、出口の情報は未記録となるため、実際の通行料金はその時点では印字されないということになります。
出口までの利用履歴をすべて印字するためには、高速道路から一般道路に降りたあとに、利用明細書を発行する必要があります。
実は、ETCの利用履歴は各コンビニエンスストアの印刷機器から発行できるようになっています。
SA・PAとは異なり有料での印刷となりますが、この方法では高速道路の入り口から出口通過までの記録を利用明細書に印字することが可能です。
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ちなみに、前出のNEXCO東日本担当者は、「すべてのSA・PAに設置されているわけではありませんので、ご利用の際は『ドラぷら』や『ハイウェイウォーカー』で最新情報をご確認いただければと思います」と話しています。
実際に利用する際には、どこのSA・PAに設置されているか確認しておくのが良いでしょう。
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