次期型「ミニ3ドア」の姿が見えた! 2023年に登場予定の5世代目ミニが冬季テスト
スウェーデンでおこなわれた次期型「MINI(ミニ)3ドア」の冬季テストの様子が公開されました。より大きくなった丸いヘッドライトが印象的です。
2030年代初頭には完全なEVブランドになるミニ
独BMWは2022年3月23日、次期型「MINI(ミニ)3ドア」の冬季テストの様子を公開しました。
クラシック・ミニから数えて5世代目となる次期型ミニ3ドアですが、現在スウェーデンのアリエプローグにあるBMWウインターテストセンターでドライビング・ダイナミクステストがおこなわれているといいます。
テストされているのは、ボディサイドに「Electric Test Vehicle」と文字が入った次期型ミニ3ドアの電気自動車(BEV)モデル。現在はプロトタイプで高電圧バッテリーや電気モーター、充電技術などを極寒の氷点下という状況でテストされています。また圧雪路やアイスバーンとなった湖の上で、ステアリングやシャシ、ハンドリングなどの実車試験がおこなわれています。
新たなミニ・ファミリーの最初のモデルとして、この5世代目となる新型ミニ3ドアを2023年に発売する予定です。当初からBEV用として開発される新型は、60年以上にわたって続くミニのコンセプトを踏襲。ゴーカートフィーリングと呼ばれる独特な乗り味や、コンパクトなボディに十分な室内スペースというミニらしさを受け継いでいます。
次期型ミニ3ドアはこのEVとICE(内燃機関エンジン)の2種類が用意される予定で、2022年には次期型「ミニ・クロスオーバー」コンセプトスタディも発表される予定です。
ミニブランドの責任者、シュテファニー・ヴルスト(Stefanie Wurst)氏は、「ミニは成長の途上にあり、完全に電気的な未来に向かっています。私たちの象徴的なミニ3ドアは、デジタル化されたタッチポイントと組み合わせた電動ゴーカートフィーリングと、最小限の環境フットプリントで持続可能性に明確に焦点を当てることで、お客様のエクスペリエンスを最大化します」とコメントしています。
ミニブランド初のEVは現行型「ミニクーパーSE」で、2020年に欧州で発売されました(日本未導入)。184馬力・270Nmを発生するモーターを搭載、0−100km/h加速は7.3秒、最高速度は150km/h(リミッター)というパフォーマンスを誇ります。また航続可能距離はWLTPモードで234kmです。
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ミニブランドは、2021年3月におこなわれたBMWグループの年次総会において、2030年代初頭に完全なEVブランドにすると発表されています。
2025年に、内燃機関(ガソリン/ディーゼルエンジン)モデルとしては最後のニューモデルを導入、それ以降はBEVのみを販売する予定だといいます。
これにより、2027年までにはすべてのミニモデルの50%以上がEVとなり、2030年代初頭にはミニブランド全体で完全EV化を果たし、世界のあらゆる地域に拠点を持つグローバルブランドとしての地位を維持していくとしています。
ミニのEVは、今後新たなEV用車両アーキテクチャーをベースに開発されます。2023年以降は中国のメーカー長城汽車(Great Wall Motor:GWM)と共同で、中国国内でも生産される予定です。
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