なぜロシア軍は「ドロ道」に苦戦? ウクライナ軍事侵攻に見る「泥濘」での「タイヤの重要性」とは

「たかがドロ道」と思ってはいけない…

 今回の話から見えるのは、悪路走破性能に長けた軍用車であっても、泥濘路の走行は困難であるということです。

 舗装された道路がほとんどの日本では、長距離の泥濘路を走行する機会というのはあまりないかもしれません。

 一方で、前述したように、タイヤの劣化を防ぐために月に1回も駐車位置を変更している人もほとんどいないことでしょう。

 定期的にタイヤの空気圧をチェックしていたり、山の残り具合を把握しているユーザーであれば大きな問題はないかもしれませんが、そうでないユーザーが、劣化したタイヤで泥や砂利であふれた道や砂浜などを走行してしまうと、パンクや破裂してしまう危険性は大いにあります。

「泥濘」突破は難しい? ロシア軍の装甲車(画像:ウクライナ軍参謀本部)
「泥濘」突破は難しい? ロシア軍の装甲車(画像:ウクライナ軍参謀本部)

 インターネットをはじめ、現在身近になっている技術のなかには、軍事技術から発展したものも少なくありません。

 また、どの国でも軍事予算(防衛予算)は国家予算のなかでもかなりのウェイトを占めることが一般的です。

 それにもかかわらず、「ドロ道」でスタックしてしまうというのは意外なように思えるかもしれません。

 しかし、裏を返せば、最先端の技術をもってしても、「ドロ道」は強敵だということでもあります。

 「たかがドロ道」と思うことなく、未舗装路を走行する際には、タイヤやクルマの状態をしっかりとチェックするようにしましょう。

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2件のコメント

  1. 歩兵が先に歩けば泥濘具合は分かるが、地雷があれば危険だからね。そのうち多脚戦車が出てきたら状況は変わると思う。

  2. そもそも論でいえば”情報”を軽視しという話。
    軍事的に言えばこの辺の時期は泥濘になるのは分かっていて世界中で指摘していたし、第二次世界大戦でもこの時期に装輪車どころかハーフトラックでも機能せず、お互い泥濘期にはほぼ完全に動けずに休戦状況なっていた。
    さて民間に置き換えても”タイヤが重要”という以前に情報収集の方が重要で、タイヤや車以前に路面状況と自分の技量、バックアップをどうするのかを考えないのであれば”近づくな”というレベルになるのでは?

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