迫力がスゴい!? 自衛隊の「万能4WD車」 ベースは「ジープ」と「パジェロ」 どっち?
1/2tトラックには三菱DNAが盛りだくさん!?
シートは旧型が後部2名ずつ対面するシートでしたが、パジェロになってからは2列目までが2名掛けの前向きシート、3列目が1人ずつ座る対面シートに変わりました。
ただし、搭載兵器によっては、2列目シートが1名掛けになっている車両もあります。
基地祭などで1/2tトラックを観察すると、エアコンのロータリースイッチやATのシフトレバー、メーター&インジケーターに2代目パジェロの部品が使われていることが分かります。
さらに、初代パジェロや2代目「ミラージュ」、「ランサー」などのパーツも流用されており、三菱の主要モデルのDNAが盛り込まれているのです。
ちなみに2018年度の1/2tトラックの納入価格は420万円ほどで、この価格はほぼ当初から同じくらいだと聞いたことがあります。
当時のパジェロから考えると非常に高価ですが、以前に三菱関係者から聞いた話では「それでも採算が採れない」ということです。
部品ストックや保守、そしてBOランプなど専用装備を採用していることなどを考えると、やはり自衛隊車両が割高になるのは仕方がないのかもしれません。
巷には、「1/2tトラックが欲しい!」という人が意外と多いのですが、自衛隊の車両は多くがバッサリとカットされて屑鉄として売却されています。
しかし、どういう経緯なのかボディがきれいなままのものが存在するといい、これを2代目パジェロのフレームを改造したシャシに載せて、レプリカとして販売されているようです。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
Jeepを日本で発売できるのは三菱だけって大昔に聞いた記憶が。当時、ジムニーに似た赤いオープンタイプの軽自動車があって、同僚が乗ってたような記憶あり。