ド派手な姿に驚愕!? 強調オバフェン採用の速そうなコンパクトカーお披露目! イメチェン「ミラージュ」をタイで発表
バンコクモーターショー2022でお披露目された三菱「ミラージュ」のラリーアート仕様ですが、どのような特徴があるのでしょうか。
2021年に復活が宣言され、2022年から本格的に再始動した三菱のモータースポーツブランド「ラリーアート(RALLIART)」。
WRC(世界ラリー選手権)やパリ・ダカ(パリ・ダカールラリー)での大活躍など、同社の栄光の歴史を作ってきた存在といっても過言ではないでしょう。
ラリーアートはしばらく活動を休止していましたが、日本においても1月に開催された「東京オートサロン2022」においてブランドイメージを高める「アウトランダーPHEVのコンセプトモデル。
そして参考出品として「アウトランダーPHEV」、「エクリプスクロス」、「デリカD:5」のカスタマイズ用品装着車を出展しました。
先日、日本における復活の第一弾としてそれらの車種用のカスタマイズ用品を販売開始したのも記憶に新しいところです。
そんなラリーアートは、東南アジアのタイでも盛り上がっています。
まず、2021年の秋にピックアップトラックの「トライトン」とそれをベースにしたラダーフレームのSUV「パジェロスポーツ」にラリーアートの数タマイズを施した特別仕様車として「ラリーアート」を設定。
続いて、先日、アジアクロスカントリーラリーへの参戦を発表しました。
これは三菱のワークスチームではなく現地のプライベーターによる参戦の支援という位置づけですが、ラリーアートを前面に押し出した参戦車両(トライトン)。
そして三菱の社員であるラリードライバー増岡浩さんの総監督就任などを鑑みると、本格的なモータースポーツ活動再開への狼煙といえるかもしれません。
いずれにせよ、しばらく遠ざかっていた三菱のモータースポーツ活動への復帰は大きなトピックに間違いないでしょう。
そして、アジアクロスカントリーラリーの参戦表明と同時に「バンコクモーターショー2022」の開催に合わせてタイで公開されたのが「ミラージュ ラリーアート」。
パーツ単品ではなく特別仕様車としての展開となるこのモデルも、雰囲気はモータースポーツイメージを巧みに活用したもの。
リアドアからリアクォーターにかけてデカールやお約束の赤いマッドフラップをはじめ、かつてのラリーカーを彷彿とさせるデザインです。
またカタログにはガッツポーズを決めたドライバーと思しき人の写真も使われ、モータースポーツでの活躍を巧みに活用したブランド訴求をおこなっていることが理解できます。
ちなみにタイはクルマ好きが多く、街にはモータースポーツを意識したカスタマイズカーが多く走っている場所。
またタイは三菱にとって日本に次ぐ規模の製造拠点であると同時に、クルマ好きというお国柄も反映されているといっていいでしょう。
注目はなんといっても、ブラックカーボン柄のオーバーフェンダー。
装着により武骨な雰囲気が大きく高まり、実車を見ると写真よりもラリーカーっぽいスタイル作りに大きく効いていることを感じます。
ボディカラーはホワイトダイヤモンドとレッドメタリックの2色を用意。
さらにルーフ、フロントグリル、アルミホイール、ドアミラー、そしてリヤスポイラーはブラックで統一。
レッドとブラックの2トーンとしたシートも含め、トータルコーディネートが施されているのは部品販売ではなく完成車販売のメリットといっていいでしょう。
実車が展示されたバンコクモーターショー2022の三菱ブースでは、アパレル商品などラリーアートグッズも販売されていました。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
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