「きっかけは4年前の米国だった」日野がエンジン認証で不正 なぜ今? 原因は? 会見で語られた発覚の経緯

日野が、トラックやバスに搭載しているエンジンの認証申請において、不正行為があったと発表しました。発覚の経緯や不正が見逃されてきた背景などについて、会長と社長は緊急記者会見でどのように釈明したのでしょうか。

不正発覚のエンジン搭載車は出荷停止に

 またしても、自動車メーカーによるエンジン認証に関する不正行為が発覚しました。

 今度は、トラックやバスを手掛ける日野自動車です。

 日野は2022年3月4日、下義生会長と小木曽聡社長が出席して緊急の記者会見を開きました。

日野「プロフィア」
日野「プロフィア」

 冒頭、小木曽社長は「エンジンの排出ガスと燃費に関する認証申請で性能を偽る不正を確認できたため、エンジンと、それを搭載する車両の出荷を停止し、国土交通省と経済産業省に報告しました」と経緯を説明。

 その上で、顧客など関係する人たちに対して「多大なるご迷惑とご心配をおかけし、誠に申し訳ございませんでした」と、下会長と一緒に深く頭を下げました。

 対象のエンジンは、中型エンジン「A05C(HC-SCR)」と大型エンジン「A09C」「E13C」の3機種です。

 これらのエンジンは、中型トラック「レンジャー」、大型トラック「プロフィア」、大型観光バス「セレガ」に搭載されています。

 このほか、不正行為があったかどうか現段階では判明していないものの、燃費性能に問題があると分かった小型エンジン「N04C(尿素SCR)」についても、出荷停止の対象としています。

 当該エンジン4機種は、2016年度排出ガス規制(ポスト・ポスト新長期規制)の対象であり、市場に出回っている搭載車の累計販売台数は、小型観光バス「リエッセII」を含めて累計11万5526台に上ります。

 不正の方法については、さまざまあることが分かりました。

 中型エンジン「A05C(HC-SCR)」の場合、走行距離が長くなってエンジンが劣化した状態での耐久試験で、排出ガス後処理装置の第2マフラーを試験の途中で交換していました。こうすることで、排出ガスの浄化性能が規制値に適合しないことを回避するという手口です。

 大型エンジンの「A09C」と「E13C」は、認証試験の燃費測定の際、キャリブレーション(校正)の係数を有利な数値に設定して、実際よりも良い燃費値を出していたのです。技術検証によって、諸元値(カタログ掲載の値)に満たないことが分かっています。

 そして、小型エンジン「N04C(尿素SCR)」は、不正行為の有無は判明していませんが、燃費値が諸元値を満たしていませんでした。

 これらのエンジンを搭載した車両は、排出ガスや燃費に関する税制優遇を受けていることも考えられます。追加納付が必要な場合は、日野が負担することになります。

【画像】出荷停止となった日野の大型・中型トラックと、大型観光バス(8枚)

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1件のコメント

  1. スズキの場合は数値より実際の燃費のほうが良かったという珍事件ですけどね。三菱程度と一緒にされては可愛そうです。

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