日産が新型「ジュークハイブリッド」発表! 新パワートレイン搭載モデルを2022年夏に欧州で発売へ
欧州日産は、コンパクトクロスオーバー「ジューク」にハイブリッド車を追加することを明らかにしました。同市場への導入は2022年夏を予定しています。
日産が新型「ジュークハイブリッド」を今夏欧州で発売
2022年2月28日に日産の欧州法人(欧州日産)は、コンパクトクロスオーバー「ジューク」にハイブリッド車を追加することを明らかにしました。
レスポンスの良い走行性能と排出ガス低減・消費電力の両立を実現する新しいパワートレインを搭載する新型「ジュークハイブリッド」とはどのようなモデルなのでしょうか。
新型ジュークハイブリッドは、従来の内燃機関にモーター機能を付加するのではなく、真のマルチモーダルハイブリッドパワートレインとして搭載することでユーザーに大きなメリットを提供すると欧州日産は説明しています。
ジュークのスポーティなクーペクロスオーバーのデザインは、新型ジュークハイブリッドにも踏襲されています。
細部に至るまで細心の注意を払い、空力効率を最適化するとともに、ジュークハイブリッドが電動化されたモデルであることを示すために、フロントドアとテールゲートには、「Hybrid」バッジを装着。
フロントグリルには日産のブランドロゴを配し、ボンネットとの接合部にはブラックグロス素材を採用するほか、冷却性能を向上させるため、グリルの開口部を小さくし、メッシュ状のデザインに変更しました。
また、細部の空力性能を向上させる工夫が施されています。
フロントホイールの前には、タイヤスポイラーの形状を変更し、空気の流れをきれいにするために位置を変え、リアアクスルには、ボディ下の空気の流れをスムーズにするカバーを追加。
フロントバンパー下のボディワークにも改良を加え、空気の流れを改善するとともに、ハイブリッド車専用にラジエーターグリルシャッターを追加し、冷却の必要性に応じて空気の流れを自動的に調整し、空気抵抗を可能な限り低減しています。
リア後端に装着されるリアスポイラーの形状も変更し、車体後方の空気の流れをより適正化。
搭載される新型ハイブリッドパワートレインは、アライアンスのエンジニアリングの強みをフルに発揮しています。
ジュークハイブリッドには、ハイブリッド専用に開発された日産の新世代内燃エンジンが搭載され、最高出力69kW(94hp)、最大トルク148Nmを発生。
ハイブリッドシステムとしては、日産が36kW(49hp)、205Nmのトルクを発生する主電動機を供給し、ルノーが15kWの高圧スターター/ジェネレーター、インバーター、1.2kWh水冷バッテリー、および非常に革新的なギアボックスを供給しました。
その結果、現行のガソリンエンジンよりも25%出力が向上し、燃費は市街地走行で最大40%、複合燃料で最大20%低減するパワートレインを実現しています。
また、新型ジュークハイブリッドにはドライブモードセレクターが搭載され、ドライバーがエコ/ノーマル/スポーツの3モードが選択可能で、スポーツモードでは効果的な加速のために電力を最大化するために、ブレーキ時の回生が高レベルに設定されます。
さらに、新型ジュークハイブリッドには「リーフ」に採用されている「e-Pedal」が搭載され、アクセルペダルから足を離すと適度なブレーキがかかり(最大0.15G)、クリープ速度(~5km/h)まで減速します。
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日産AMIEO地区商品戦略・価格担当副社長のアルノー・シャルパンティエ氏は次のように述べています。
「今夏の新型ジュークハイブリッドの導入は、日産の電動化製品群のもうひとつの重要な追加製品となります。
日産は現在、環境性能と走る歓びを同等に重視した電動化商品のラインアップを強化しているところです。
ほかの電動化商品と同様、新型ジューク・ハイブリッドは、性能と効率の向上を実現する大胆なイノベーションにより、このセグメントのルールを塗り替えます」
同じく全幅1800mmのクラウンはコンパクトセダン