まもなく生産終了するスーパーカー「フォードGT」に特別仕様車登場! 55年前の初代GT40プロトタイプをオマージュ

アメリカンスポーツカー「フォードGT」に1966年製のGT40レースカーをオマージュした特別仕様車「フォードGT アラン・マン ヘリテージエディション」が登場しました。

フォードGT生産最終年に登場した限定車

 米国フォードは2022年2月9日、同社のスポーツカー「フォードGT」に、限定モデル「フォードGT アラン・マン ヘリテージエディション」を設定、同年2月21日まで開催している全米最大級のモーターショー、シカゴ・オートショーのフォードブースにて展示されています。

フォード GT アラン・マン ヘリテージ エディション
フォード GT アラン・マン ヘリテージ エディション

 フォードGT アラン・マン ヘリテージエディションは、1966年に開発されたアラン・マン レーシングの軽量プロトタイプへのオマージュとして登場しました。

 1965年から66年にかけて、アラン・マン レーシングはより軽量な素材を用いて、AM GT-1と、GT Mk Iをベースにした2台のマシンを製作しました。どちらのプロトタイプも主要レースでは優勝できませんでしたが、こうした軽量素材の使用は1966年にフォードがGT Mk IIでル・マン24時間耐久レースを制したアプローチと同様のものでした。

 この精神は、今日のフォードGTスーパーカーにも受け継がれており、その軽量カーボンファイバーボディは、AM GT-1をイメージしたカラーとストライプをまとい限定車として蘇りました。

 アラン・マン・レッドのエクステリアペイントにゴールドのグラフィックを施したほか、デュアル・オーバー・ザ・ルーフ・レーシング・ストライプ、フローズン・ホワイトのシグネチャーアクセントストライプ、ドア、フード、リアウイングの下側に16番のラウンドネームを配しています。

 また20インチホイール、フロントスプリッター、サイドシル、ミラー、エンジンルーバー、リアディフューザーなど、露出したグロスカーボンファイバーがインパクトを与えます。さらに、ブレンボ製のレッドブレーキキャリパーとブラックのラグナットが、モダンな印象を与えます。

 カーボンはキャビンにも採用され、ドアシル、コンソール、レジスターに使われています。エボニーアルカンターラのカーボンファイバーシートにはゴールドとレッドのアクセントステッチが入り、エンボス加工のシート表面とヘッドレストにはGTのロゴが入っています。

 インストルメントパネルはエボニーレザーとアルカンターラで、ピラーとヘッドライナーはエボニーアルカンターラでラッピングされています。

 アラン・マン レーシングのディレクターであるヘンリー・マン氏は、「この素晴らしい限定車で、フォードGTの壮大なモータースポーツの遺産を祝うことができ、アラン・マン レーシングとマン一族にとって大変光栄です」とコメントしています。私たちのチームのカラーリングであるレッドとゴールドが蘇り、シカゴでオリジナルのGT40と一緒にこの新しいGTをデビューさせることは、魔法のような出来事となるでしょう」。

 フォードGTのプログラム・マネージャーであるマイク・セバーソン氏は、「サーキットでの猛烈な追い上げも、ライバルを圧倒する革新性も、フォードが勝利に導くのに貢献した車両に敬意を表しています」と語っています。「赤とゴールドのカラーリングを施したこのフォードGTは、アラン・マン レーシングがル・マン優勝に貢献したことにインスパイアされています」。

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 フォードGTは2022年の今年、生産を終了します。アラン・マン ヘリテージエディションは、フォードGTに設定された7番目の限定車で、過去のモデルと同様、フォードが承認したユーザーにのみ販売されます。最初の納車は2022年第1四半期におこなわれるといいます。

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