石原元都知事は「無類のスポーツカー好き」だった? 賛否の「ディーゼル車NO作戦」を敢行するも愛した国産スポーツカーとは
無類のスポーツカー好きが愛した名車…いまや2500万円の価値に
らつ腕を振るう政治家としてのイメージが強い石原氏ですが、サッカーやヨット、テニス、スキューバダイビング、射撃などの多彩な趣味を持つことでも知られています。
また、弟は昭和を代表する名俳優の石原裕次郎氏であり、長男は政治家の石原伸晃氏、次男はタレントで気象予報士の石原良純氏、三男は政治家の石原宏高氏、四男は画家の石原延啓氏と、バラエティに富んだ家族構成となっています。
そして石原慎太郎氏は無類のスポーツカー好きとしても知られ、かつてはトライアンフやジャガー、MGといった英国製スポーツカーを乗り回していたといいます。
しかし、そんな石原さんがもっとも愛したのは、マツダ「コスモスポーツ」であったと2017年に「朝日新聞デジタル」で語っています。
記事によると、石原さんが参議院に初当選した1968年、当時親交のあった東洋工業(現マツダ)の3代目社長である松田恒次氏との縁でコスモスポーツを手に入れ、当時完成したばかりの首都高を走ったり、山中湖へとドライブをしたりしたそうです。
松田恒次氏といえば、オート三輪が主力だった当時の東洋工業で、「ファミリア」や「ルーチェ」、「キャロル」、「ボンゴ」、「カペラ」などの名車を多く生み出し、現在のマツダの基礎を築いた人物です。
山本健一氏とともにロータリーエンジンの開発に注力したことでも知られており、まさにマツダの中興の祖と呼べる存在です。
石原氏は、コスモスポーツで参議院へ初登院して話題をさらいましたが、後日松田さんから「石原くん、あそこまでしなくていいよ」と電話があったことを記事で語っています。
すでに石原氏の手から離れているこのコスモスポーツですが、実はマニアの間では有名な個体として知られています。
2022年2月現在、レストアが施された極上車として中古車市場で流通しており、2500万円というプライスタグが付けられています。
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89歳でその華麗なる生涯に幕を閉じた石原氏は、作家として、政治家として、そしてひとりのスポーツカー愛好家として多くの人に愛された、まさに「巨星」だったといえるでしょう。
ディーゼル規制は正解だったと思う。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。