コロナ禍の「県外ナンバーいじめ」どうなった? 自治体の対策効果あり? 現在は減少傾向か
減少した県外ナンバーいじめ おこなわれた対策とは?
現在では、見られない県外ナンバーいじめですが、防止対策としてはどのようなことがおこなわれてきたのでしょうか。
まず、前述のA県のように、強く注意喚起をおこなっていた都道府県は複数あるようです。
例えば、愛知県東郷町の公式ホームページでは、「町民の皆様においては、これらの行為はあってはならないものと自覚のうえ、モラルを持って冷静な対応をお願いいたします」といった呼びかけをおこなっており、ほかの自治体でもホームページを活用し周知がおこなわれています。
さらに、長野県駒ヶ根市では、コロナウイルスが流行した当初、県外ナンバーのクルマへの嫌がらせを防ぐために、「駒ヶ根市在住です」といった独自のステッカーを同市に移住した人へ配布していましたが、2020年8月11日に配布を終了しています。
こうしたステッカーの配布も、県外ナンバーへの嫌がらせに対する対策のひとつとして、多くの地域で取り組んでいました。
さらに、山梨県北杜市でも同様に、北杜市に住所がなく定期的に北杜市に行き来している人に対して、クルマのダッシュボードなどに置いておくことができる「北杜市在住カード」を配布しており、現在でも配布を続けているそうです。
しかし、駒ヶ根市・北杜市ともに、担当者は「現在では配布について要望がほとんどなく、県外ナンバーいじめ自体が減少している」といいます。
このように、県外ナンバーへの嫌がらせやあおり運転が減少している背景には、各都道府県や自治体による対策が功を奏しているようです。
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