「いくら掛かる?」 充電スタンドは購入するべき? EV普及で課題の「充電設置」の費用はどのくらい?
販売店では月額制の充電制度も?
一方で、EVオーナーだからといって、自宅に充電設備を設置することは必須ではありません。
普段の買い物などでクルマを運転することが多い人は、ショッピングモールの駐車場で買い物中に充電しておくことも可能です。
ショッピングモールの充電スタンドは急速充電装置であることが多いため、1時間ほどの買い物で十分な充電をすることができそうです。
ただ、通勤・通学で運転するなど、時間を有効活用して充電することが難しい人も多いでしょう。勤め先に充電設備が導入されている場合は別ですが、そうした企業はまだ少ないのが実情です。
前述の販売店担当者は「自宅に充電設備がなく、定期的な充電場所を求める人には充電スタンドを気軽に利用できるプランをご提供しています」と話します。
日産では、EVオーナーに月額制の充電サービスを提供しており、例えば3年間の定期契約の「プレミアム10」では、月額2750円で日本全国に設置されている「eMP充電スポット急速充電設備」を利用することができます。
普通充電設備にいたっては何回でも無料で利用でき、急速充電設備であっても100分(10回)までは追加料金なしで利用が可能。それ以上に利用する場合には、10分385円の利用料金がかかる仕組みです。
また、トヨタは「EV・PHV充電サポート」、ホンダは「ホンダ チャージング サービス」といった充電サービスを扱っており、各社、EVユーザーが公共の充電設備を快適に利用できるような取り組みをおこなっています。
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このように、自宅に充電設備の用意がなくてもクルマへの充電は可能であるため、自身のクルマの用途やライフスタイルに合わせて、サービスの加入や自宅への充電設備の設置を考えることが重要です。
EVを購入する際には、必ずしも自宅への充電設備を検討せずとも、まずはこうしたメーカーのサービスを確認してみるのも良いかもしれません。