アウトドアブームで三菱「デリカD:5」に熱視線!? SUV全盛期にあえてオフロードミニバンを選ぶ理由とは

2007年にデビューした三菱「デリカD:5」は、14年も販売され続ける超ロングセラーモデルです。SUV全盛の現在、あえてデリカD:5を選ぶ人が増えているといいますが、どのようなところが魅力なのでしょうか。

世界で唯一の存在!? 本格的な悪路も走れるミニバン「デリカD:5」

 2022年はトヨタ「ノア/ヴォクシー」やホンダ「ステップワゴン」といった人気モデルが軒並みフルモデルチェンジを予定しており、ミニバンに再びスポットライトが当たりそうです。

 そんなミニバンのなかで、根強い人気を誇る1台があります。それが三菱「デリカD:5」です。

 じつは今、トレンドに敏感な人たちがデリカD:5を選んでいるというのですが、2007年から販売されているデリカD:5がSUV全盛の現在に人気を集めているのはなぜなのでしょうか。

登場当時はダイナミックなデザインが物議をかもした三菱「デリカD:5」
登場当時はダイナミックなデザインが物議をかもした三菱「デリカD:5」

 1990年代、三菱は「キング・オブ・クロカン」と呼ばれた「パジェロ」を筆頭に4WDを前面に打ち出したRV(レジャービークル)戦略が当たり、人気モデルを数多く輩出。

 そして、それまで比較的地味な存在だったキャブオーバー(1BOX)の「デリカ」の後継モデルとして、2代目パジェロをベースに開発されたのが「デリカスペースギア」でした。

 デリカスペースギアはクロスカントリー(クロカン)で採用される頑丈なラダーフレームと現在の主流であるモノコックを融合させ、「本格的なオフロード性能を併せ持つオールラウンダーミニバン」という独自の世界観を構築。

 そしてこの「オールラウンダーミニバン」というコンセプトを引き継ぎ、2007年に誕生したのがデリカD:5です。

 デリカD:5は何度かのマイナーチェンジを経て、2019年にはフロントフェイスなどを中心にビッグマイナーチェンジを実施。

 現在の三菱らしい「ダイナミックシールド」と呼ばれるデザインを採用したフロントマスクに一新され、良い意味で「アクの強さ」を手に入れました。

 もちろん、動力性能や走行安定性にかかわるアップグレードなどもおこなわれ、インテリアも高級感がプラスされています。

 ボディサイズは全長4800mm×全幅1795mm×全高1875mm、ホイールベース2850mmと、ミドルサイズミニバンの平均値ではあるのですが、最低地上高がSUV並みの185mmも確保されていることや、ミニバンでは珍しい2.2リッターのクリーンディーゼルターボエンジンを搭載していることが特徴的です。

 エンジンは145馬力とパワーは控えめながら380Nmもの太いトルクを発揮し、約2トンもの重量を気にせず、グイグイ走ってくれます。

 ちなみに、WLTCモード燃費は12.6km/Lとハイブリッド車には及びませんが、本格的な4WD機能を持ちつつこの数値なのですから、燃料代の安い軽油ということも考慮すると経済的といえそうです。

【画像】アクの強いデザインも見慣れた!? 大胆すぎるデザインが賛否両論あった三菱「デリカD:5」(21枚)

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