後を絶たない中古車トラブル!? 「支払総額」で買えないのはなぜ? 不要オプションの見極めが大事!

中古車の購入を検討する際、「支払総額」とは別に勧められる不要なオプションにまつわるトラブルが後を絶たないといいます。一体どのようなものでしょうか。

中古車購入時には悪徳なオプションがついていることも?

 中古車販売店では、中古車サイトや雑誌に掲載される支払い合計では購入出来ず、不必要なオプションに加入しないと「購入させない」というトラブルが存在するといいます。
 
なぜ、そのようなトラブルが存在するのでしょうか。

「支払総額」以外に不要オプションを強制する店も存在するという
「支払総額」以外に不要オプションを強制する店も存在するという

 最近ではネットオークションなどでもクルマが出品されていることがあるようですが、中古車を購入する際には中古車販売店を利用することが一般的です。

 中古車販売店で購入する際は、店頭で現車の確認をおこなうことができますが、最近ではサイトで車両の情報を公開している店舗も多く、サイト上で条件に合った個体を探すことが可能です。

 サイト上の中古車検索では、メーカーはもちろん、年式・ボディカラー・トランスミッション・走行距離などあらゆる情報を選択できるため、自分が購入したいクルマと同条件の個体を見つけることができます。

 一般的に、サイト上で希望条件を入力して中古車検索をおこなうと、「本体価格」と「支払総額」のふたつの価格が表示されます。

 イメージとしては、新車の購入時と同様で、本体価格は車両そのものの価格。

 支払総額は税金や保険料、リサイクル料などの初期費用が含まれた価格となっています。

 よって、中古車の購入を検討している場合には、本体価格より支払総額を確認しておく必要があります。

 一方で、支払総額をしっかりと確認して店舗を訪れても、その金額では購入出来ず、見積もり費用が上乗せされてしまうケースもあるようです。

 支払総額以上に購入費用が必要なのは一体なぜなのでしょうか。

 都内の中古車販売店の担当者は、そうしたケースについて「当店ではそのようなケースはありません」としつつ、以下のように説明します。

「中古車販売店といっても、規模や経営の仕方はピンからキリまであります。

 中古車販売店によっては、支払総額に含まれていない不要なオプションなどを、いざ購入する際に請求してくるケースもあるようです」

 このように中古車販売店のなかには、不要なオプションを無理に組み込もうとしてくることもあり、支払総額以上の金額を求められる場合も見られます。
 
 ただ、オプションはあくまでも任意のものであるため、断ることも可能です。

 重要なのは見積もりの内容をしっかりと確認し、不要なオプションなどが追加されていないかを確かめることです。

 また、なかには店舗独自の「保証サービス」への加入を求めてくる場合もあるようで、実際にSNSでは「見積もり見たら『保証』だけで15万円も上乗せされていた」「『保証つけないと売れない』っていわれたことがある」という人も見られます。

 店舗独自に保証サービスを設けることに違法性はありませんが、購入時に加入を強制するというのは、かなり強引なやり方といえます。

 さらに、「整備済み」として整備費用が含まれている中古車のなかには、実際に整備されていない個体があったり、ずさんな整備がおこなわれていたりすることもあるようです。

 中古車の購入時に、下回りやオイル類の残量などを確認することは容易ではないため、そうしたずさんな整備に気が付かないまま購入してしまうといったケースも少なくありません。

 そうしたケースについて、前出の担当者は以下のように話します。

「個人経営の中古車販売店では、店舗によって異なりますが、基本的に自動車メーカー系列や大手の中古車販売店では、購入後に整備不良が発覚した場合、お客さまに返金処理をさせていただくこともあります。

 オーバーな例ではありますが、『修復歴なし』で販売した中古車が、後に修復歴があったと発覚した場合などが対象になります」

 このように、購入者に開示していた内容と実際のクルマの状態が異なっていた場合には、店舗に申告することで返金対象となることもあり得ます。

 その一方で、「ただ、中古車なので、整備内容をお客さまに正しく開示していても不具合が起きるケースは見られます。そうした場合には返金できかねます」と、購入者にある程度の理解を求めています。

 中古車では、欲しいクルマを安く購入できるかもしれないというメリットがある一方で、店舗によっては、不当な価格の上乗せなどが見られるのが実情です。

 中古車を購入する際は、個体そのものだけでなく店舗にも目を光らせ、信頼できるかどうかをしっかりと見極めるようにしましょう。

 また、欲しい車が安価で出品されている場合でも、焦らずに、ほかの店舗も見てみるなど冷静に購入の判断をするように心がけましょう。

【画像】狙うなら中古車市場で流通する「未使用車(新古車)」がオススメな訳を写真で見る(12枚)

【2024年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー