「お湯はNG」 クルマの窓ガラスが凍ったらどうするべき? 事前事後の異なる対処方法とは
そもそもなんで凍結?フロントガラスの凍結理由と適切な解消方法
冬のクルマ利用時に厄介なフロントガラスの凍結ですが、そもそもなぜ凍結するのでしょうか。
まず、凍結の前段階として「結露」が考えられます。結露は寒い日に生じやすく、空気中の水蒸気が凝結して水滴になる現象のことです。
気温が低い日は、車内と車外で気温差ができやすいため、車内の温かい空気が外気で冷えた窓に触れることで飽和水蒸気量が小さくなり、凝結して結露が生じます。
梅雨の時期などは、このように結露が生じるため、フロントガラスが白く曇っていることがあります。
凍結は、そうしてフロントガラスに付着した水滴が、冬の冷たい空気でさらに冷やされて、凍りつくことで発生します。
では、そのようにしてフロントガラスが凍結した場合、どのように解消したら良いのでしょうか。
適切な解氷方法としては、「スノーブラシ」「デフロスター」「解氷スプレー」の3つの使用が挙げられます。
まず、スノーブラシは、一方が雪下ろしをするためのブラシ、もう一方が氷などを削ぎ落とすスクレーパーのようになっている道具で、降雪地ではクルマや家の玄関に常備してあるのが一般的です。
スクレーパーの部分で凍結部分を削ることで、物理的に凍結を解消することができますが、その一方でフロントガラスを傷つけてしまう恐れもあるため、扱いには注意が必要です。
続いて、車内空調機能のひとつであるデフロスターを活用するという方法も挙げられます。エアコンの吹き出し口をデフロスターに設定するか、デフロスターのボタンを押して使用します。
エンジン始動直後は、エンジンが温まっておらず、デフロスターからも冷気しか出ないかもしれませんが、しばらく始動させていることで次第に暖かい空気が出るようになり、徐々にフロントガラスが温められます。
そのため、少しずつにはなりますが、フロントガラスの凍結を解消することが可能です。
また、解氷スプレーは、カー用品店などで購入できる液剤のひとつで、凍結したガラスに吹きかけることで素早い解氷を促すものです。
基本的に解氷スプレーには、エタノールなどのアルコール成分が含まれており、解氷を促進するとともに、定期的に使用することで凍結を防止する効果もあります。
状況や地域によっても適切な方法は異なるでしょう。いま一度、自分のクルマに適切な方法を検討してみるのが良いかもしれません。
※ ※ ※
カー用品店では、解氷成分が含まれたウォッシャー液なども販売されており、そういったものを活用するのも良いでしょう。
しかし、ガラスが凍結している場合にワイパーを動かしてしまうと、フロントガラスと凍結で癒着したワイパーのゴムがちぎれてしまう可能性があります。
翌日に凍結が見込まれる場合は、あらかじめワイパーを立てておくなど、ワイパーがフロントガラスとくっついてしまわないように注意が必要です。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。