緊急時はクルマが通報! 三菱のSUV新型「アウトランダーPHEV」に搭載される「SOSコール」はどんな仕組み?

三菱自動車が、発売を控えるSUVの新型「アウトランダーPHEV」に緊急時通報システム「SOSコール」を搭載します。どのような機能なのでしょうか。

コネクティッドサービス「MITSUBISHI CONNECT」に採用

 三菱自動車は2021年12月8日、SUVの新型「アウトランダー」に緊急時通報システム「SOSコール」を搭載すると発表しました。

 対象となるのは、12月16日発売のアウトランダープラグインハイブリッドEV(PHEV)モデルに搭載されるコネクティッドサービス「MITSUBISHI CONNECT」です(P・Gグレードは標準装備、Mグレードはオプション)。

三菱の新型SUV「アウトランダーPHEV」
三菱の新型SUV「アウトランダーPHEV」

 危険を感じたり急な体調不良になった際に車内の「SOSコール」ボタンを押すとオペレーションセンターにつながり、状況確認後、必要に応じて警察や消防に連絡がいきます。

 会話と同時にデータが送信され、発生場所や車両情報などが伝達されます。

 事故発生時もエアバッグ展開と連動して自動通報し、救助が必要と判断された場合は、車両情報に基づいて緊急車両などの出動要請が迅速におこなわれます。

 また、ドクターヘリなどの早期出動判断につなげる「D-Call Net」も対応しています。

 なお、このSOSコールは日本緊急通報サービスが提供しており、サービスを受けるにはMITSUBISHI CONNECTの「基本パッケージ」への加入が必要です。

 アウトランダーPHEVは今回、およそ9年ぶりに全面刷新を遂げます。

 デザインは、三菱独自のSUVデザインをベースに新コンセプト「BOLD STRIDE(ボールド・ストライド)」を掲げ、堂々とした存在感のある佇まい、大地を踏みしめる力強さ、新しい一歩を踏み出す頼もしさを全身で表現したといいます。

 外観は、三菱の共通フロントフェイス「DYNAMIC SHIELD(ダイナミック・シールド)」を新世代化させ、存在感を演出。

 20インチ大径ホイールと、それを包み込む筋肉質なフェンダーフレアを採用し、飛行機の垂直尾翼をモチーフとしたDピラーとフローティングルーフによって、力強く軽快な走りを予感させるデザインとしています。

 インテリアは、走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調で力強い造形のインストルメントパネル「HORIZONTAL AXIS(ホリゾンタル・アクシス)」を進化させて採用。

 また質感の高いソフトパッドを随所に採用したほか、ステッチをあしらうなど上質感も高められています。

 フロント及びリアモーター、駆動用バッテリーの出力は約40%向上。アクセルを強く踏み込むシーンでも極力エンジンを回さずにEV走行の維持を可能としています。

 また駆動用バッテリーは総電力量を20kWhに大容量化。EV走行換算距離を87km(WLTCモード、Mグレードの数値)とすることで、エアコンなどを使用した場合でも十分な航続距離を確保しています。

 さらにガソリンタンク容量を増大させ、EV走行とハイブリッド走行を組み合わせた総合航続可能距離も大幅に拡大しました。

 アクセルペダルの操作だけで加減速できるイノベーティブペダル オペレーションモードを新たに設定。

 減速時にブレーキペダルに踏み替える必要がなく、アクセルペダルだけで適切な制動力がかかるため、ステアリング操作に集中でき、雪道などの滑りやすい路面などでの安心感を高めています。

 また衝突リスクを複数のセンサーで事前に検知し、安全なドライビングをサポートする最新の運転支援機能「e-Assist」の採用により、事故の危険を最小限に抑え安全・安心を提供します。

 進化した高速道路同一車線運転支援機能「MI-PILOT」を搭載。「レーダークルーズコントロールシステム」と「レーンキープアシスト」を統合したこの制御は、車間距離と車線中央をキープしながら走行することで運転をサポートします。

 新型アウトランダーPHEVの価格(消費税込)は462万1100円から532万700円です。

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3件のコメント

  1. PとGには標準装備。Mはセットオプション。の文言を入れて欲しいです。この文章では、全車標準装備と受け取られかねません。

    • このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
      修正いたしました。

  2. この車の真骨頂は、Pグレードなんだろうけど、ぶっちゃけ7人乗りは不要。専用ツートーンには興味は無いが、どうしてもPグレードを選択しないとならない装備もあって、それにOP付けると600万円。
    装備と走行性能からすると、トヨタならもう200万くらい。ドイツ車なら400万円はぼられるはず。

    ただ、先代乗りだが、この車のジレンマも感じる。 パジェロの穴も埋めるポジションだから全幅を拡大し安定性と居住性を向上したのは良いが、市中の取り回しは1800の全幅はベストだった。
    当方のようにリーフを持っていればチョイノリはBEVで可能だが、1台持ちでBEVのチョイノリの快適性がこの大柄ボディでは厳しくなる。
    REX距離を延ばして長距離高速全天候グランツーリスモ車の性格を強調してきたが、どうしてもドアパンチされる場所へは先代車よりためらうだろう。600万の車だし。
    長距離高速全天候グランツーリスモ車で割り切るなら、BEVは100㎞を越えてきて欲しかった。
    200万の軽EVが欲しくなるかもしれないなあ。中古のリーフを買うかな。

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