なぜ大阪市は「なにわナンバー」なの? 「大阪ナンバー」が採用されない理由とは
運輸支局・自動車検査登録事務所がない地域名も多い?
大阪市の場合は、ナンバープレートは「大阪」ではなく、あくまでも自動車検査登録事務所の名前からとって「なにわ」と名付けられています。
一方、たとえば東京都では「江東」「杉並」「世田谷」というように、運輸支局・自動車検査登録事務所が存在していない地名のナンバーもあります。
このように、運輸支局・自動車検査登録事務所の名前ではない地名がナンバープレートに見られるのはなぜでしょうか。
「江東」「杉並」「世田谷」といったナンバーは「ご当地ナンバー」というもので、2006年からはじまりました。
ご当地ナンバーは、条件や基準を満たした市区町村が国土交通省に追加を申請できるもので、ナンバープレートをクルマの識別だけでなく、地域振興や観光振興にも活用するために導入されました。
2006年の第1弾では「仙台」や「成田」などの19のご当地ナンバーが追加され、2014年の第2弾では、前述の「杉並」や「世田谷」といった10のナンバーが追加されました。

申請には基準としては、「対象地域内の登録自動車の数が10万台を超えていること」「ご当地ナンバープレートを活用した地域振興・観光振興のための方針を有していること」「図柄入りナンバープレートを併せて導入することを原則とする」「対象地域内において、地域住民の合意形成が図られていること」などが挙げられます。
また、前述した国土交通省が定めるナンバープレートの規定も満たしている必要があり、どんな地域でも申請できるというわけではありません。
ただし、ご当地ナンバーは、近隣の市区町村と合同で申請することもできるため、基準のなかの「10万台を超えていること」などが満たせていない場合でも、複数地域の協力でご当地ナンバーが申請できる可能性があります。
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国土交通省によると、ご当地ナンバーの申請は、頻繁に受け付けられているというわけでないようです。
次回の受付がいつおこなわれるかはまだわかりませんが、今後、自身が在住している地域も地名として登録されるかもしれません。
Writer: Peacock Blue K.K.
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