なぜ「首都高」と「関越道」はつながらない? 幻の「高速練馬線」いつ実現? 必要性はもはや無いのか
計画保留に関係しているのは圏央道? 近隣住民の声?
では、高速練馬線の建設計画が進まないのには、どのような背景があるのでしょうか。
本来、高速練馬線が建設されるならば、首都高5号池袋線と江戸川橋付近で分かれて西へ進み、中央環状線と交差して関越道の練馬ICへ至る見込みでした。
しかしそうなると、現状でも交通量の多い池袋線がさらに混雑することが予想され、大きな懸念点となりました。
さらに、1996年には「首都圏中央連絡自動車道」、いわゆる圏央道が開通しており、その圏央道が渋滞緩和に一役買っていることも関係しているといえます。
圏央道は、都心から約40kmから約60kmを広くつなぐ大規模な環状の高速道路のひとつで、東名や中央道、関越道などを結んでいます。
そのため、ユーザーはあえて首都高から複雑な経路を経て関越道へ向かわずとも、圏央道から埼玉県の鶴ヶ島JCTを利用することで、関越道へスムーズにアクセスできるようになっています。
圏央道は渋滞も比較的少なく円滑に走行できるため、混雑のリスクを考えると、新規に高速練馬線を建設する必要性は高くないといえるでしょう。
また、もうひとつ、高速練馬線の計画をストップさせている理由といえるのが、近隣住民の声です。
練馬区が公表する「外環の都市計画変更案に関する練馬区意見(素案)に対する区民等からの意見の概要および区の見解について」によると、区民からは「環境宣言をしていながら、ICを造るのはおかしい」「料金所や坂道部分では排気ガスがまん延する。大泉地区は最悪の生活環境になる」といった環境汚染を心配する声が多く見られました。
さらに、「ICはクルマを呼び込み、逆に交通混雑するのではないか」「交通集中によるデメリットが広範囲にわたる」などといった、渋滞を懸念する意見も挙げられています。
こうした、近隣住民からの反対意見も高速練馬線の計画に動きがない要因のひとつとして考えられます。
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このように、首都高と関越道の接続は、計画そのものはあくまで存在しているものの、進んでいない状態となっています。
今後の計画の推進については、周辺道路の混雑への対応や、近隣住民への適切な説明や理解を示してもらえるような根拠が必要になるでしょう。
計画自体が破棄されているわけではないので、高速練馬線の実現の可能性もゼロではありません。
5号線の方とつなげるほうがいいのに
田中角栄が目白の自宅からお国入りするのに便利だから
目白通りから直接入れるからあそこにしたんじゃないですか?