5m超ミニバンの15人乗りが発売!? 新型「スターリア」斬新顔を続々各国に投入! 派生車も拡大 その正体は
日本で走行テストがおこなわれていることも話題となったヒュンダイ(ヒョンデ)の「スターリア」。韓国本国や東南アジア、オーストラリアなどで順次導入されているといいますが、どんなクルマなのでしょうか。
タクシー仕様や通学送迎仕様も設定
ヒュンダイ(ヒョンデ)が2021年3月17日に世界初公開したMPV(日本でいうミニバン)の「スターリア」は、韓国本国を皮切りに他の市場でも発売されたほか、さまざまな派生仕様も登場し、注目を集めています。
さらに、2021年現在正規販売のない日本でもテスト走行をしている様子が目撃され、話題となりました。いったい、スターリアはどんなMPVなのでしょうか。
スターリアは、同社の「スタレックス」の後継モデルにあたるクルマで、3人乗りの商用モデルから7人乗り、9人乗り、11人乗りと、乗車定員も含めさまざまな仕様が市場に合わせて設定されている点が大きな特徴となります。
ボディサイズは全長5255mm×全幅1995mm×全高1900mmで、外観は標準仕様と、ゴージャス感が演出された「スターリア プレミアム」仕様の2種類が存在(どちらかのみ投入される市場もあり)。バックドアも、一般的な跳ね上げ式のほかに商用仕様では観音開き式も設定されています。
フロントフェイスは、斬新な印象を与える水平デザインのデイライトが特徴的なほか、ボディ全体のシルエットはなめらかな流線型を採用。
そして、前述のとおり韓国で2021年4月15日に発売された後、東南アジアやオセアニアでも順次投入されている状況です。
またスターリアの韓国での発売時に、ヒュンダイはスターリアをベースにした派生車種の投入計画があることを明らかにしていますが、2021年10月中旬までにふたつの派生車種を韓国ですでに発売しています。
ひとつはタクシー仕様の「スターリア ラウンジモビリティ」で、2021年8月9日に発売。前述した豪華版のスターリアプレミアムがベースで、乗車定員は9名に設定されます。
開発初期から韓国のIT大手・カカオのグループ企業「カカオモビリティ」と戦略的協業を進めてきたといい、タクシー利用者やドライバー、モビリティプラットフォーム事業者が必要とする事項をスターリアラウンジモビリティに反映させたうえで、投入に至っています。
もうひとつは子ども向け通学送迎車「スターリア キンダー」で、2021年10月7日に発売されました。外観は、スターリアの標準仕様に加えて、子どもの降車時に光るルーフ上部の警告灯などが装備されています。
体格にあわせて正しくシートベルトを使えることに配慮して、子どもが座るシートにはベルトの高さが調節可能な仕組みが取り入れられているほか、タコグラフ(運行記録計)や子どもが車外へSOSを発信する安全ベルボタンなど、通学送迎車として求められる特別装備を採用。
乗車定員は、11人乗り仕様のほかに、ベース車を上回る15人乗り仕様も設定されます。
※ ※ ※
2021年10月現在、ヒュンダイは日本の乗用車市場から撤退していることから、日本でスターリアは正規販売されていません。
しかしSNSでは、ヒュンダイが自社乗用車の走行テストを日本で実施している様子が投稿されている状況で、MPVのスターリアや電気自動車「アイオニック5」の目撃情報が話題となっています。
また、ヒュンダイは日本向けツイッターアカウントを開設しているほか、2020年9月には東京でリアルPRイベントも実施し、ブランドとして日本再進出の機会をうかがっていると見られます。
スターリアも含め、今後のヒュンダイの動向に注目が集まります。
それではここでクイズです。
前述した、2020年9月に東京で開催されたヒュンダイのリアルPRイベントで展示されたヒュンダイ車は、次のうちどれでしょうか。
【1】サンタフェ
【2】サンタクルーズ
【3】ネッソ
【4】ソナタ
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正解は【3】の「ネッソ」です。
ネッソはヒュンダイのSUVタイプの燃料電池車で、日本語版カタログもイベント開催時に用意済みという状況でした。しかし2021年10月現在、ヒュンダイ車の日本正規導入はネッソも含めておこなわれていません。
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