「ヨシムラSERT Motul」EWC第3戦ボルドール24時間耐久で優勝 レースの大半をリードしシリーズ首位を奪還

スズキのファクトリーチーム「ヨシムラSERT Motul」は、2021年9月18日から19日にかけてフランスのポールリカール・サーキットで開催されたFIM世界耐久選手権(EWC)2021年シーズン第3戦、ボルドール24時間耐久ロードレースで優勝を果たしました。この結果によりヨシムラSERT Motulはランキングトップに躍り出ました。

安定の強さを見せた「ヨシムラSERT Motul」

 スズキのファクトリーチーム「ヨシムラSERT Motul」(グレッグ・ブラック/チャビエル・シメオン/シルバン・ギュントーリ組)は、2021年9月18日から19日にかけてフランスのポールリカール・サーキットで開催されたFIM世界耐久選手権(EWC)2021年シーズン第3戦ボルドール24時間耐久ロードレースで優勝を果たしました。

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FIM世界耐久選手権(EWC)2021年シーズン第3戦ボルドール24時間耐久ロードレースで優勝した「ヨシムラSERT Motul」(グレッグ・ブラック/チャビエル・シメオン/シルバン・ギュントーリ組)

 観客を動員して2年ぶりに開催されたボルドール24時間では、予選トップのヨシムラSERT Motulがスタート直後からレースをコントロール。

 序盤はFCC TSR Honda、Webike SRC Kawasakiの3チームによるバトルが繰り広げられましたが、ヨシムラSERT Motulは終始、トップを死守します。

FIM世界耐久選手権(EWC)2021年シーズン第3戦ボルドール24時間耐久ロードレースで優勝した「ヨシムラSERT Motul」(グレッグ・ブラック/チャビエル・シメオン/シルバン・ギュントーリ組)

 8時間終了時点でラップリーダーを守りポイントを獲得したヨシムラSERT Motulは、10時間・11時間終了時にYART (Yamaha Official Team EWC)に首位を奪われるも、その他の時間では常に首位を守り、16時間終了時点でもポイントを獲得。

 結果、ヨシムラSERTモチュールは、ライバルに19周の差をつけてゴール。チームは今大会最大の65ポイントを獲得し、来月開催されるモストでの1戦を残して、チャンピオンシップのトップに立ちました。

 今回のレースを終え、ヨシムラSERT Motulのチームディレクターの加藤陽平氏やダミアン・ソルニエマネージャー、ライダーたちは次のようにコメントしています。

FIM世界耐久選手権(EWC)2021年シーズン第3戦ボルドール24時間耐久ロードレースで優勝した「ヨシムラSERT Motul」

■ダミアン・ソルニエ(SERTチームマネージャー)
「勝利と多くのポイントを獲得できたことを誇りに思っています。しかし、ピットにおけるレースコントロールはとても難しく、とても長いと感じました。選手たちも同じだったと思いますが、差がどんどん開いていき、ついていくのが心理的に大変でした。

 私にとっては忘れられないレースになりました。この勝利は、シーズン終盤に向けての安心感を与えてくれます。しかし、今はまだ休んではいけません。モストのレースも、知らないサーキットで難しいものになるでしょう。ポイントを獲得するのは難しいですが、失うのは簡単なので、慎重に、そして集中して臨まなければならないでしょう」。

■加藤陽平氏(ヨシムラチームディレクター)
「すべてがうまくいったと思います。また勝ててとても嬉しいですが、問題を抱えていた対戦相手のことを思うと残念でなりません。

 今回のレースは非常に難しく、自分たちができることに集中しなければなりませんでした。チームのみんなには感謝しています。彼らのサポートがなければ何もできなかったでしょう」。

■グレッグ・ブラック選手
「ボルドールでの2連勝ですが、前回は天候の影響で短縮されてしまいました。今年のレースはより難しく、精神的にも疲れました。チャンピオンシップでは後方からのスタートだったので、まずは貴重なポイントを獲得するためにポールポジションを獲得することが目標でした。

 ヨシムラとチームは、そのためにあらゆる努力をしました。決勝では、目標は違っていました。コンスタントに集中しなければなりませんでした。それができたからこそ、勝てたのだと思います」。

■グザビエ・シメオン選手
「最初のスティントはとても良かったし、夜には雨が降って少し怖かったけれど、すべてがうまくいきました。最初から、レースでの目標ラップタイムを設定していましたので、このスケジュールを守りました。そうすれば、勝利のために戦うことができると思っていました。結果、見事にその通りになりました」。

■シルヴァン・ギュントーリ選手
「レースは長いものです。今回のレースは、ミスをしないようにリードを管理しなければならなかったので、さらに長かったかもしれません。後方にいるときには、自分自身に問いかける質問が少なくなり、攻撃しなければならないのです。

 だから、このボルドールの勝利は、見かけほど簡単なものではありませんでした。競争には常にある程度のチャンスがありますが、今年は本当にすべてのものを手にすることができました。ライダーは速くて安定していますし、バイクは素晴らしいポテンシャルを持っています。

 そしてヨシムラとSERTは、私のキャリアの中でも最高のチームの一つです。耐久レースに参加したばかりの私にとって、1年目でボルドールとル・マン24時間レースを制覇することはちょっとした夢なのです!」

※ ※ ※

 FIM世界耐久選手権(EWC)2021年シーズン第4戦モスト8時間レースは、10月9日にチェコのオートドローム・モストで開催予定です。

提供:バイクのニュース

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