新車の国産SUVを選ぶより中古で初代「レンジローバー イヴォーク」を買った方が幸せな理由とは

いま、初代「イヴォーク」を中古で狙う本当の理由とは

 モードの話ばかりしていないで、クルマの説明も軽くしておこう。

 初代ランドローバー レンジローバー イヴォークは、「ランドローバー史上もっとも小さく、軽く、燃料消費の少ないモデル」として、欧州では2010年に発表されたスモールSUV。登場時、ランドローバー社はイヴォークのことを「スポーティでスタイリッシュな、プレミアムコンパクトSUVというセグメントを定義するクルマ」といっていた。

 そんな初代イヴォークは、日本では2012年3月に発売され、2代目が登場する2019年5月いっぱいまで人気を博し続けた。

盛り上がったフェンダーを持つ筋肉質なエクステリアデザイン。ボディサイズは全長4355mm×全幅1900mm×全高1635mmと、見た目ほど大きくはない(C)Jaguar Land Rover
盛り上がったフェンダーを持つ筋肉質なエクステリアデザイン。ボディサイズは全長4355mm×全幅1900mm×全高1635mmと、見た目ほど大きくはない(C)Jaguar Land Rover

 ボディタイプは5ドアのほかに3ドアの「イヴォーク クーペ」があり、当初のパワートレインは最高出力240psの2リッター直4ガソリンターボ+6速AT。2014年モデルからは9速ATに変更され、2018年モデルでは2リッターガソリンターボを新世代の「INGENIUM」に刷新し、2リッターディーゼルターボも追加。

 2016年には、ソフトトップルーフ搭載の「コンバーチブル」を追加したほか、ほぼ毎年のようにおこなわれた仕様変更や化粧直しを伴いながら、2019年途中まで販売された……というのが、初代イヴォークの大まかなヒストーリーだ。

●国産の新車よりよっぽどいいかも

 で、その中古車は今、走行4万km台までの初期から中期年式が「総額300万円前後から狙える」といった状況。さすがに末期型の2018年モデル以降は総額420万円以上となるが、キレイに維持されてきた個体であれば、初期から中期の年式であっても「都市型プレミアムSUV」としてのオーラは十分以上である。

 予算300万円前後で国産のショボいSUV新車を(やむを得ず)検討しているのであれば、一刻も早くそんな愚行はやめて……というのは冗談だが、まぁ目先を変えて、ユーズドカーの初代ランドローバー レンジローバー イヴォークの勇姿も一度ぐらいはチェックしてみていただきたいとは、真剣に思うのだ。

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