激安中古車! 「修復歴アリ」は大丈夫? 直してあるから問題はない? 修復歴があるクルマの特徴とは
中古車を購入する際に、気になる項目として「修復歴」の有無が挙げられます。では、修復されたクルマにはどのような特徴があるのでしょうか。
修復歴がある中古車、すぐ壊れる可能性がある?
中古車を購入する際には、内外装の状態はもちろん、走行距離や修復歴など、確認すべき情報はさまざまです。
なかでも、修復歴はそのクルマの骨格部分が修理されているかを示されています。では、修復歴があるクルマにはどのような特徴があるのでしょうか。
クルマを購入する際には、新車はもちろん、中古車を買うという手段も考えられます。
しかし、中古車の購入となると新車の場合と勝手が異なり、内外装の状態や走行距離、修復歴などの確認のために、直接クルマを見たり、書類を確認したりすることが望ましいです。
なかでも修復歴は、そのクルマのフレームについて修理・交換をおこなったかどうかの履歴を示しています。
修復歴の開示に関して、自動車公正競争規約11条の12条施行規則14条では「クルマの『骨格部分』で修正や交換をおこなったクルマは、販売時に修復歴のある旨や車両状態を示した書面によって情報を開示すべき」と記載されています。
例えば事故を起こしてフレームが歪むなど、正規の形ではなくなった場合、クルマのバランスが悪くなり、走行の安定性にも問題が生じ、もちろんクルマ自体の剛性も低下することが考えられます。
また、フレームについては道路運送車両法にも「車枠」として記載されており、車検の検査項目の対象として、変形などは認められていません。
中古車販売店の「ガリバー」を展開するIDOMによると、過去の調査では修復歴のある中古車の故障発生率は約4割にのぼるといいます。
そこで、IDOMの担当者は、修復歴の見極め方について以下のように話します。
「自身でチェックする場合、クルマの左右を見比べて大きく差がないかどうかがポイントとなります。
具体的には、フェンダーとタイヤの隙間は5mm以内かエンジンルームの左右差は中心から3mm以内かドアの隙間は上下左右対称かどうかなどです」
では、修復されていれば基本的に安全には問題はないのでしょうか。別の中古車販売店の担当者は次のように話しています。
「修復歴のあるクルマであってもしっかり修理されることによって、走る・止まる・曲がるという基本的な部分は修復歴の影響を感じないものが多いです。
ただし、損傷の部位やレベル、修理技術にも違いがありますので当然すべてに問題ないとはいえません。
大きな損傷を受けていた場合など、ハンドルが思わぬ方向に取られる可能性も考えられます。
また、安全性とは別に雨漏れや遮音性の低下、故障のリスクは高くなるといえます」
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このように、購入後のトラブルがないように、販売店の契約内容や購入後の保証制度などをしっかりと確認しておくことが中古車の購入では重要になるでしょう。
修復歴のあるクルマは、修復歴がないクルマに比べて比較的安価で売買されることが多いため、安さに魅力を感じ購入してしまう人もいるかもしれません。
また、中古車を選ぶ際には、クルマに詳しい人と一緒に選ぶなど、自分以外の視点も参考にすることで、あらゆる角度からクルマの購入を考えられるといえます。
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