飛び石で「ビシッ!」とヒビが! 小さければ放置でもOK? 車検NGの場合も

リペアでは済まない?ガラスの交換が必要になることも

 前述したように、ヒビの程度によってはリペアして走行することが可能ですが、なかには交換が必要になる場合もあるそうです。
 
 前出のガラス修理専門店の担当者は、ガラス修理の判断について次のように話します。
 
「リペアが適した処置かどうかは、目視や専用の器具を用いて検査できます。

 程度によっては、ヒビが広がるなどの恐れも考えられるうえに、車検通過が難しい可能性もあり、リペアではなく交換が必要な場合もあります」

 では、実際にクルマのガラスの車検適応基準はどのようになっているのでしょうか。

 ガラスの基準については、道路運送車両の保安基準の第29条において「40km/h以上で走行するクルマでは、前面のガラスは破損した場合においても運転者の視野を確保できるもの」と記載されています。

 このことから、ヒビなどの破損の有無ではなく、運転者の視野が重要になることがわかります。

飛び石などで放射状にヒビが入った状態
飛び石などで放射状にヒビが入った状態

 ただし、具体的な破損の大きさなどについて数値の規定はないため、一概にどの程度のヒビまでが車検に通過できるかは検査員の判断に委ねられることになるでしょう。

 例えヒビが入っている部分をリペアし、安全に走行できるように対処していたとしても、ヒビの範囲が運転者の視野を妨げると判断された場合には車検に通らないということになります。

 運転者が小さなヒビだと感じるものであっても、車検に通らないと判断されてしまうことが十分にあり得るため、クルマのガラスにヒビが入ってしまった場合には、リペアだけでなく、新しいガラスへの交換も視野に入れる必要があるといえます。

※ ※ ※

 なお、トラックなどの大型車両は、一般車両に比べて高い位置まで石を巻き上げる可能性もあり、後方で走行している場合には車線変更するか車間をいつも以上に空けるなど、走り方を工夫してみるも良いかもしれません。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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