スバルの新型EV「ソルテラ」は価格を抑えて大量販売する!? トヨタと共同開発する電動車が必要なワケ
なぜスバルはEVを大量に販売する必要がある?
さらにソルテラについて取材をしてみたら、意外なことが判明した。我が国は「CAFE(企業平均燃費)」という規制を2020年から厳しくしている。
販売しているすべての車種の平均燃費を20.3km/L以上にしなさいという内容だが、コンパクトカーやフルハイブリッドをラインナップしていないスバルからすれば、これは相当厳しい数値だと思う。

実際に2020年を振り返ると、スバルは高性能エンジン車をすべて絶版にした。「WRX STI」などがあると平均燃費を落としてしまうからだ。そのうえで「BRZ」や2.5リッター自然吸気エンジンすら止めている。
ところが、ここにきてスバルが高性能エンジン搭載モデルを復活するというニュースが続々と舞い込んできており、「WRX」や「レヴォーグ」の高性能エンジン搭載車も出るらしい。
不思議に思っていたところに出てきたのが、電気自動車のソルテラです。二酸化炭素を排出しない電気自動車をラインナップすることでCAFEはググッと改善される。
とはいえ販売台数が少ないと平均燃費だって上がらない。スバルの関係筋によれば「数字を見たら販売計画台数が多いので驚きました」とのこと。数字は教えてくれなかったが、販売計画台数は4桁らしい。
ソルテラは、車格としては「インプレッサ」と同じCセグに属するものの、デザイン的に大きく見え、インテリアボリュームなども限りなくDセグに近いようだ。
本来ならホンダ「フィット」と同じBセグの「ヴェゼル」が、Cセグのマツダ「CX-30」と競合しているのを見ればわかるとおり、「大きく見える」というのは大切だと思う。
Dセグの電気自動車といえば日産「アリア」です。アリアの標準車は、補助金を差し引けば500万円スタートだとアナウンスされているが、ソルテラの価格は500万円を大きく下回るんじゃないかと考えます。
搭載される電池のメーカーやスペックなど未公開ながら、トヨタが主体になって開発している「顧客第一主義」の電気自動車とあり、bZ4Xとソルテラは大いに期待出来そうです。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。




























