日本はなぜ「左側通行」を採用? 政治家の「なんとなく」が理由だった? 世界で多数派の「右側通行」にも理由が存在
海外で右側通行の理由はキリストの教えが関係?
国内ではクルマは左側通行ですが、一方で海外の多くは右側通行をとっています。
実はこの右側通行にいたる理由は、古代ローマの馬車競走までさかのぼるといわれています。
世界的に右利きの人が多くいますが、古代ローマでも右利きが一般的でした。
そのため、古代ローマでは右手でムチをふるい、左手で手綱を引いて馬車競争をしていたことが、イタリアのフォリーニョ博物館に展示してある彫刻にも刻まれており、また競技している様子も反時計回りで競走がおこなわれていたことが彫刻に刻まれています。
この反時計回りが、現在の交通にも受け継がれていると考えられています。
そして、この反時計回りと時計回りは宗教と深い関係があり、反時計回りはカトリック教徒がおもな宗教で、われわれ日本人の仏教は時計回りといわれています。
反時計回りの例を上げると、巡礼する場所では、反時計回りのカトリックでは右から入り、左から出てくる順路をとります。
これが現在にいたる右側通行の始まりといわれており、これはラウンドアバウト(環状交差点)の走行を考えればわかります。
反時計回りなら、道路の右側から入り、時計回りなら左側から入ります。
しかし、右側通行にも試練がありました。
それは18世紀のフランス革命のときに、反カトリック派が左側通行はカトリックの教えなので左側通行に変更しなさいというものでした。
当然当時の軍隊もそれにならい、左側から攻撃を仕掛ける戦法が取られましたが、ナポレオンが右側からの攻撃をおこない、大きな戦果を上げるとフランス軍は右側からの攻撃に加え、右側通行するようになったといわれています。
その後フランスは、多くの地域を植民地に変えていきますが、その時に左側通行していた地域も右側通行を導入するようになったといわれています。
しかし、ヨーロッパの中で島国の英国はナポレオンからの侵略をまぬがれていたこともあり、左側通行がそのまま残って現在に至っているのではないかとされています。
一方アメリカはイギリスの植民地時代があったわけですが、独立戦争後にイギリスからの植民地時代の影響を捨て去る気持ちが強かったことに加え、フランスなど右側通行諸国からの移民が多かったため、アメリカは右側通行になったといわれています。
そして、自働車時代がやってくると、アメリカで生産される左ハンドルの右側通行用の自働車が各国に多く輸出されたことから、かつて左側通行だった地域でも右側通行が導入されるようになったことが、右側通行の地域が多い理由のひとつとされています。
ただ宗教的に見ると、世界最大のカトリックの教えが大きいことも考えられるといえます。
それは聖書に次のような箇所があるからです。
「人の子は、栄光に輝いて天使たちを皆従えて来るとき、その栄光の座に着く。
そして、すべての国の民がその前に集められると、羊飼いが羊と山羊を分けるように、彼らをより分け、羊を右に、山羊を左に置く」
このなかに出てくる羊は純粋なものとしてとらえられており、山羊は愚かで悪いものの象徴とキリスト教では教えられています。
このことから、右はプラスイメージ、左はマイナスイメージが強いことが海外では多く見られ、この考えから自分の進む方向も右側優先になっているともいわれています。
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子供の頃から歩行者は右側、クルマは左側と多くの人が学校の交通安全教室で教育されている日本ですが、その歴史は一人の政治家のなんとなくという理由だったことに驚きます。
しかし、日本人の歴史を振り返ると、盆踊りや神社仏閣へのお参りも時計回りで左側通行になっています。
実は、道路交通法で定める左側通行は、日本人が昔から持っている時計回りの生活が生かされているといえるかもしれません。
読んでみてなんかおかしいと思ったらここの文章が間違ってますよ、
誤)反カトリック派が左側通行はカトリックの教えなので左側通行に変更しなさいというものでした。
正)反カトリック派が右側通行はカトリックの教えなので左側通行に変更しなさいというものでした。
ではありませんか?
そうでないと話のつじつまが合わないです。