トヨタ新型「カローラクロス」国内発表間近で快挙!? カローラ累計販売5000万台突破 初代の米国での姿とは?

いまから50年以上前に発売された初代「カローラ」は、アメリカに輸出された実績もあります。当時、アメリカではどんな評価だったのでしょうか。

1968年春からアメリカで販売開始された初代「カローラ」

 2021年8月26日、トヨタのアメリカ法人は「カローラ」の世界累計販売台数が同年7月に5000万台を突破したことを記念し、カローラのこれまでの歴史を振り返るコンテンツを発表しました。

 カローラは、1966年に発売された初代モデルの頃からアメリカへ輸出・販売されていた実績があるといいますが、50年以上前のカローラはどんなクルマだったのでしょうか。

アメリカ仕様のトヨタ「カローラハッチバック」(日本名:カローラスポーツ)
アメリカ仕様のトヨタ「カローラハッチバック」(日本名:カローラスポーツ)

 トヨタのアメリカ法人によると、現地で初代カローラの販売が開始されたのは1968年の春だったといいます。初代カローラの車両価格は約1700ドルに設定されました(2ドアセダン)。

 ちなみに、当時の平均世帯年収は7700ドル、ガソリンは1ガロン(約3.8リッター)あたり0.35ドル程度だったといい、オーティス・レディングの「(Sittin’ on) The Dock of the Bay」やサイモン&ガーファンクルの「Mrs.Robinson」、ビートルズの「Hey Jude」が、ヒット曲としてカーラジオから流れていた時期です。

 初代カローラのエンジンは、K型と呼ばれる新開発の1.1リッター直列4気筒OHVを搭載。

 また、リクライニング可能なフロントシートやロック式フューエルフィラードアなどを標準装備するなど、充実した装備も特徴だったということです。

 当時、アメリカの自動車雑誌のロードテストでは、「内装デザインだけでなく、床の形状に合わせて完璧に成型され、価格の安さを感じさせないように端が丁寧に束ねられたカーペットに至るまで、よくできている」と評されました。

 トヨタのアメリカ法人は、初代カローラと現在の12代目カローラで共通する部分に関して、次のようにコメントしています。

「カローラは、お客さまに手頃な価格で得られる自由と独立性、そして低い所有コストで長期間信頼できるクルマを提供できるという安心感を提供しています。

 1960年代終盤に発売した初代カローラがそうであったように、それは現在のカローラでも同様です。

 現在カローラは、セダン、スポーティなハッチバック、ハイブリッド仕様、そしてカローラシリーズ初のSUVとなる新型『カローラクロス』をラインナップすることで、この伝統を引き継いでいます。

 カローラにとって『信頼性』とは、単にクルマが走ることだけではなく、家庭の一員として信頼されることを意味するのです」

※ ※ ※

 日本市場では9月14日の正式発表が噂される新型カローラクロスですが、アメリカ仕様は6月2日に公開されており、アラバマ州ハンツビルにある工場で夏の終わりから生産が開始される予定です。

 世界各地で販売される新型カローラクロスが、手頃な価格と充実した装備・性能を両立させたうえでどんな新型SUVとして登場するのか、注目されます。

 それではここで、カローラの歴史に関するクイズです。

 前述のとおり1966年に登場したカローラですが、長期にわたって激しい販売競争を繰り広げたある日産車が存在します。そのクルマとは、一体何でしょうか。

【1】サニー

【2】ティーダ

【3】ブルーバード

【4】シルフィ

※ ※ ※

 正解は【1】の日産「サニー」(当初はダットサン「サニー」)です。

 1966年に登場したサニーは、カローラと共に急速なモータリゼーションの進展を受けて販売台数を伸ばします。

 カローラの有名なキャッチコピーとして「プラス100ccの余裕」がありますが、これは当時排気量が1リッターで先陣を切ったサニーを明らかに意識したものでした。

 また、かつては両車ともにさまざまなボディタイプを揃えていたものの、サニーは1990年代にセダンを残してボディタイプを削減。

 その後、日本市場では2006年に生産終了となり、現在は一部の海外市場で名前が残っています。

※クイズの出典元:くるまマイスター検定

●くるまマイスター検定 公式ウェブサイト

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