ついにマツダ新型SUV「CX-30 EV」発売か 全幅&全高UPのワイルドSUVを中国に投入へ
2021年4月にマツダと中国長安汽車との合弁会社「長安マツダ」は、コンパクトSUV「CX-30」をベースとした新型「CX-30 EV」を世界初公開しました。そして、同年8月には発売に向けた動きが進められていることが判明しています。
新型SUV「CX-30 EV」の量産モデルがいよいよ中国で発売開始
マツダと中国長安汽車との合弁会社「長安マツダ」は2021年4月に開催された「上海モーターショー2021」にて、「CX-30 EVコンセプト」を発表しました。
本来は、同年8月27日から9月5日まで開催される予定の「成都モーターショー2021」にて価格が発表され、ショー開催期間の間に販売開始となる予定でしたが、ショー自体が延期(延期後の日程は発表待ち)となってしまいました。
大まかな外観はすでに中国でも製造・販売されているCX-30(ガソリンモデル)がベースですが、EVモデル独特のモーターやバッテリーなどの構成部品を床下に搭載しているためか、かなり車高が上がっている印象がサイドビューからも見て取れます。
中国の政府機関となる中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)に届出された情報を元に、スペックを見ていきましょう。
工信部とは日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関で、中国では自動車メーカーが新型車を正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。
そのため、工信部が一定期間掲載する情報を元にこれからどのようなクルマが発表されるのかが事前にわかるシステムとなっています。
中国向けのCX-30(ガソリンモデル)は、ボディサイズが全長4395mm×全幅1797mm×全高1545mmとなっています。
ですが、CX-30 EVは全長4410mm×全幅1852mm×全高1655mmとなっており、とくに全高の数値が110mmと大幅に増えています。
また、EV用パワートレインの搭載に伴う重量増によって、総重量はガソリンモデルが1849kgに対し、EVモデルは2247kgと約400kgの増加です。
エクステリアデザインに関しては、基本的にはガソリンモデルと同一なものの、バッテリーの搭載によりサイドビューはかなり厚みが増しており車高も高くなっています(最低地上高はベース車と変更ありません)。
より調和のとれた見た目にするために車幅も55mm拡大され、タイヤ幅も215から225に拡大されています。
なお、車高が110mmも高くなると当然、乗降性に影響するため乗り降りがしやすいようにサイドステップが取り付けられていることが画像から確認できます。
「e-SKYACTIV」のエンブレムが装着されたドアパネル下部のガーニッシュも大きな特徴です。
前後のフェンダーとサイド下部を繋ぐモール部分はガソリンモデルとさほど変わらないように見えますが、フェンダー部のモールより上にはフェンダーをかたどったくぼみが盛り込まれ、こちらはEVモデル独自のデザイン要素となり、くぼみの途中にはダクトのようにも見える切り込みが入っています。
ちなみに、テールライトのレンズ部はガソリンモデルよりもブラックアウトされており、こちらもガソリンモデルとの差別化を図り、よりスポーティに見せようとするデザイン要素なのでしょう。
ホイールは、基本的にワンランク上の「CX-5」や「CX-8」に採用されているデザインのものが装着されています。
工信部に提出された情報によれば、タイヤサイズは225/65R17と225/55R19の2通りが設定されていることから、ベースグレードでは17インチホイール、上級グレードでは19インチホイール(上海モーターショー2021などで出展された個体)が装着されると見て間違いないでしょう。
とても良いですね、日本での販売は?