最終型は完成形!? 新型の上陸前にあらためて従来型メルセデス「Cクラス」に乗ってみた
1982年に登場した「190」(W201型)を起源に持つメルセデス・ベンツ「Cクラス」は、Dセグメントのセグメントリーダーとして他メーカーのベンチマークであり続けています。日本では2021年6月29日に5代目(W201型から数えると6代目)新型Cクラスが発表されましたが、納車は同年秋から、グレードによっては2022年となります。そんなタイミングで、従来型Cクラスをドライブする機会がありました。
あらためてW205型の従来型Cクラスをチェック
メルセデス・ベンツ「Cクラス」は、日本でも輸入車の販売上位の常連となっている非常に人気の高い車種なので、2021年6月に日本で発表されたばかりの新型Cクラス(W206型)がどんなクルマなのか、気になっている人は少なくないことでしょう。
資料を見たところ、数多くの魅力的なアイテムが新たに採用されるようで、むろんそれに興味のある人は新型を待ったほうが良いと思います。とはいえ、これまでよりもだいぶ価格帯が上昇したことに眉をひそめている人も少なくないはずです。
というのは、Cクラスというのは、価格は少々高くてもコンパクトで質の高い乗用車を求める余裕のある層はもちろんですが、比較的年齢の低い人が頑張って頑張って、なんとか手に入れる憧れのブランド品でもあるのです。発表された新型の価格を見るかぎり、後者の人にとってはやや「高嶺の花」な印象が増してしまったことに違いありません。
また納車も本年秋から、グレードによっては2022年の中ごろとなる予定となっています。
それなら現行型の在庫車に目を向けてみてはどうでしょう。いまならまだ探せばかなり見つかるし、このタイミングだからこそ大幅値引きも期待できます。
そこで、完熟の従来型最終モデルがどういうクルマなのか再確認するとともに、いずれやってくる新型Cクラスをドライブする機会に備えて、あらためて試乗する機会を得た次第です。
近年のメルセデスは、世代の途中で大がかりな改良を実施するのが定例となっていて、W204型につづいて従来型のW205型も、2018年に車両の構成部品の約半分に相当する6500か所におよぶ改良が施されています。実際に、前期と後期ではかなり違います。
その際に新しくなった「C200」の走りは、今回あらためて乗っても印象深いものでした。
ブースト時で14psと160Nmを発揮するモーターを備えたBSGによる48Vの電気システムは、微力ながら発進加速やターボラグの払拭など要所要所で走りを巧みにアシストしています。
さらには、低回転域をBSGに任せることで高回転に特化することのできた1.5リッター直列4気筒ターボエンジンは、リッターあたり100psを超えるほどの尖がったスペックのとおり、スポーツユニットのように胸のすく吹け上がりを楽しませてくれるのです。
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