最終型は完成形!? 新型の上陸前にあらためて従来型メルセデス「Cクラス」に乗ってみた
新型Cクラスは新しい技術が盛りだくさん
件のマイナーチェンジから3年近くが経ちましたが、直後に乗ったときよりも、全体的に走りがなめらかになっていて、やや感じられたトルク変動やギクシャク感が払拭されていました。そのあたりも、とくに伝えられていないが改良されているようです。
スッキリとしたステアリングフィールも上々で、乗り心地の快適性も心なしか高まっています。W205型の登場当初はランフラットタイヤを採用したのが特徴だったところ、これは日本ではパンクが少なく、ランフラットのメリットを享受できる機会が少ないことを受けて、後期型では廃止したのも英断といえます。
報じられているところでは、新型Cクラスもスタイリングの印象は概ねキープコンセプトといえそうです。ボディサイズはセダンで全長が65mm、全幅が10mmそれぞれ拡大し、全高は9mm下がることで、全長4751mm×全幅1820mm×全高1438mmというボディサイズとなり、ホイールベースはプラス25mmの2865mmとなっています。全体としては、ボディ拡大は最小限にとどめたといえそうです。
内容的には、すでに他モデルに採用されているものを含め、新型Cクラスにおけるポイントは、プレスリリースによると以下のとおりとなる。
・ISGとプラグインハイブリッドによる全モデル電動化
・プラグインハイブリッドモデルの電気のみでの航続距離100km
・新型Sクラス譲りのメルセデス・ベンツの最新技術を多数採用
・サポートの精度を高めた安全運転支援システム
・縦型11.9インチのセンターディスプレイによる直感的な操作設定
・Dセグメント初AR(拡張現実)ナビゲーション
・生体認証(指紋、声)によるシートポジション等の設定
・片側130万画素の超高機能ヘッドライト
・良好な取り回しと優れたハンドリングを実現するリア・アクスルステアリング
このとおり、盛りだくさんの新しい技術が投入されます。
日本にやってくる当初の導入モデルは、セダン、ワゴンとも1.5リッター直列4気筒ガソリンターボ「C200」と、2リッター直列4気筒ディーゼルターボ「C200d」が用意され、さらにセダンには1.5リッター車に4MATICとプラグインハイブリッドが設定されるといいます。
マイルドハイブリッドシステムは、従来のBSGではなく、より高出力なISG(Integrated Starter Generator)が組み合わされることも念を押しておきます。
価格は、新型のエントリーとなる「C200アバンギャルド」で654万円となります。試乗した従来型の「C200 ローレウスエディション」が613万円なので、内容が充実したことを思えば、それほど極端に上昇した印象はないものの、一方でエントリーの「C180」が489万円であることを思うと、ハードルがだいぶ上がった感があるのは否めません。
将来的には、より控えめな価格のグレードが加わるのではないかという気もしますが、新型Cクラスの購入を検討している人はすでに筆者の周囲でも多数いることだし、ドライブできる機会を楽しみにして待つことにしましょう。
Mercedes-Benz C200 Laureus Edition
メルセデス・ベンツC200 ローレウス エディション
・車両価格(消費税込):613万円
・試乗車オプション込価格:728万2000円
・全長:4705mm
・全幅:1810mm
・全高:1430mm
・ホイールベース:2840mm
・車両重量:1600kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
・排気量:1496cc
・駆動方式:FR
・変速機:9速AT
・エンジン最高出力:184ps/5800−6100rpm
・エンジン最大トルク:280Nm/3000-4000rpm
・WLTCモード燃費:12.9km/L
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。