真夏はゲリラ豪雨にご用心! 運転中に遭遇したら まずすべきことは?
短期間に集中して降る大雨が「ゲリラ豪雨」です。突然、数メートル前も見えなくなるくらいの雨が降ってくることもあり、注意が必要です。いまはスマホアプリの「雨雲レーダー」などで、現在どの地域で雨が降っているのか確認することはできますが、運転中はスマホを見てはいけません。ゲリラ豪雨に遭ったら、まず何をするべきでしょうか。
1時間に50mm以上の雨の発生回数は40年前より1.4倍に上昇
今年も、全国各地でつまり短時間に集中して雨が降る「ゲリラ豪雨」の発生が伝えられています。
このゲリラ豪雨が頻発する状況は、データからも明らかです。
気象庁がまとめた「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化」によると、全国のアメダスが観測した「1時間降水量50mm以上の年間発生回数」は、観測初期(1976年から1985年)の10年間平均で約226回だったものが、直近(2011年から2020年)の10年間平均では約334回と、約1.4倍に増加しています。
さらに「1時間降水量80mm以上」では、観測初期には約14回が直近では約26回と、約1.9倍にも増えています。つまり運転中にゲリラ豪雨に見舞われる可能性は昔に比べ大きく高まっているのです。
では運転中のゲリラ豪雨との遭遇は、どのような危険をもたらすのでしょうか。
まず第一に挙げられるのが、視界不良による事故の危険です。1時間で降水量50mmに達するような大雨では、ワイパーはほとんど効かなくなり、周囲の状況がつかみにくくなるからです。
JAFは高速道路で大雨に遭遇したときの対処法を以下のように呼びかけています。
「ワイパーをどれだけ早く動かしても拭ききれないような大雨に遭遇した場合、ライトを点灯させ、安全な速度まで落として走行することを心がけましょう。近くにSAやPAがある場合は積極的に利用し、建物に避難し雨雲の移動を待ちましょう」
現代はITの発達により、リアルタイムの雨雲の動きや予測を示すサービスが利用可能となっています。いったんSAやPAに入り、そうしたサービスをスマートフォンで確認すれば、安全なドライブにも大きく役立つはずです。
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