1000台目のビスポーク誕生! ベントレー マリナーの超絶技巧とは
ベントレー マリナーが誇る数々の実績とは
カスタマーからの依頼には、特注の象嵌を含むユニークなウッドや、鮮やかなレザーカラーと個別にデザインされたカラースプリットの組み合わせなどがあるという。ほかにも、カスタムメイドのステッチや刺繍を施したもの、オリジナルのトレッドプレートやウェルカムランプを製作したものなどの依頼もあったとも説明されている。
●ベントレー マリナーの手仕事とは
使用された特別な素材のなかには、個人的にデザインしたツイードや、木の代わりに石材を使用したもの、さらにはベントレーの過去の部品を使った小さなアーティファクト(人工物)などもあったという。
そしてプロジェクトのなかには、1台のクルマをシリーズ化して、ひと桁台の幸運なカスタマーに割り当てるものもあり、有名なブライトリングジェットチームを記念して製作された7台のシリーズは、インスピレーションを得た航空機の色に合わせて、ブラック、シルバー、イエローで仕上げられた。
地域限定エディションは、特定の販売店やカスタマーのためのものであったり、ベントレーの成功を祝ったモデルがある。具体的にはパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムでのベントレーのプロダクションカーレコードを記念して2019年に制作された「コンチネンタル GT パイクスピーク・エディション」などがそれに当たるモデルである。
マリナーデザインチームの才能は、車内の装備品、スケールモデルやデザインをテーマにした彫刻まで、クルマそのものにとどまらず、様々な分野で発揮されている。冷蔵庫、特注の陶器製カトラリー、食器、クリスタルグラス、収納スペースを備えたベンテイガ用の極上ピクニックハンパー(オプション)の製作にも、同チームが貢献しているのだ。アウトドアで快適に過ごすために、ハンパー自体を取り外してシートとして使用することもできる。
ブロワー コンティニュエーション シリーズとベントレー マリナー バカラルのカスタマーには、オーダー品を納車する前に、それぞれの仕様を再現するためにマリナーが作成した特別な「スピードフォーム」を届けしているという。
ベントレー マリナーは現在、3つのポートフォリオすべてでクルマを製作しており、パーソナルコミッショニングガイドではカスタマーがビスポークのベントレーを製作できる範囲をさらに拡大しているため、マリナーデザインチームは今後数か月から数年は、さらに忙しくなることが予想されている。
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