ABTの起源はオバフェン初代「ゴルフGTI」にあり! 新型「ゴルフ」のチューニングメニューは?

ABTスポーツラインのゴルフ チューニングは、初代「ゴルフGTI」から始まった。第8世代となる新型「ゴルフ」では、どのようなメニューでパワーアップしているのだろうか。

新型「ゴルフ」を気軽に羊狼チューン

 ABTスポーツラインの名前を、世界中に一気に轟かせるきっかけとなった1台といえば、それは今から40年ほど前に製作された、VW「ゴルフGTI」ベースのワイドボディ・モデルだろう。

 現代の目で見てもそれは、ハイパフォーマンスでスパルタンな、いわゆるホットハッチの典型的なフォルムでわれわれの目を楽しませてくれるし、何よりエンジンルームに搭載された163ps仕様のエンジンは、軽量コンパクトな初代ゴルフとの組み合わせで、時にスーパースポーツとの戦いにも勝利するほどだった。

1980年代、ABTの名を一躍知らしめた「ゴルフGTI」ベースのワイドボディ
1980年代、ABTの名を一躍知らしめた「ゴルフGTI」ベースのワイドボディ

 それからほぼ40年が経過し、ゴルフはいまや第8世代へと進化。ABTスポーツラインもそれに対応したチューニング・プログラムを続々と誕生させている。

 第8世代ゴルフのスポーツモデルは、そもそものパワースペックが魅力的だ。伝統のGTIは245ps、さらにこのGTIをベースとした「クラブスポーツ」が300ps、そして究極のコンパクトともいえる「ゴルフR」も320psで用意されており、ディーゼル志向のカスタマーのためには200psの「GTD」までが用意されているのだ。

 純正でもこれほどパワフルなのだが、多くのカスタマーはABTスポーツラインに「もっと大きなパワーを」と望む。そうした要望への彼らの答えは常に「もちろん」と、シンプルだ。

●AECで簡単パワーアップ

 現在ABTスポーツラインが、チューニングの核としているのは、AEC=ハイテクコントロールユニット「ABTエンジン コントロール」だ。これをゴルフGTIに装着した場合、最高出力は290psにアップし、クラブスポーツでは360psにまでアップされる。これらは各々ノーマル比で45ps、60psのエクストラを得た計算だ。

 また、ディーゼルモデルであるGTDの場合は、30psアップの230psにまでアップされている。

 当然のことながらその走りは大きくキャラクターを変えるだろう。ならばトップモデルのゴルフRはどうか。ノーマルの320psからのパワーアップはプラス64psの384ps。カスタマーの顔が笑顔に満ち溢れることは間違いないところだ。

エンジンのパワーアップの後は、サスペンションとホイールのABT流メニューが待っている
エンジンのパワーアップの後は、サスペンションとホイールのABT流メニューが待っている

●サスペンションとホイールもラインナップ

 ABTスポーツラインからはまもなく、スポーティな特性を持つサスペンションスプリングと、オーダーメイドによるサスペンションスプリングが供給される計画だ。さらにこのチューニング・バージョンに対応するエグゾーストシステムも、早々にデビューを果たすという。

 さらに選択したモデルに関係なく、ABTスポーツラインは3タイプの魅力的なデザインのホイールを提供する予定だ。

 ミスティックブラックの20インチ「ABT FR」、そしてマットブラックの19インチ「ER-C」、そして20インチの「スポーツGR」がそのラインナップになる。

 ちなみに1982年のワイドボディGTIに装着されていたのは13インチ径ホイール。そのクルマの造りを含め、ABTスポーツラインは、この40年で大きな成長を遂げた。そのメインプロダクトであり、また歴史を背負う1台ともいえるVWゴルフを、彼らはこれからどのように成長させていくのだろうか。今後のニュースが楽しみだ。

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【画像】ABTの新旧「ゴルフ」のチューニングカー(20枚)

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