高速爆走のトヨタ「プロボックス」がなぜレトロに? 最速ワゴンがウッディ仕様になった理由とは

日本全国を駆け巡るトヨタ「プロボックス」は、高速を爆走する姿を目撃されることも多く、「高速最速」ともいわれています。そんなプロユースのプロボックスをあえてレトロにカスタムしたモデルが存在しますが、どのような理由で誕生したのでしょうか。

高速通勤仕様のプロボックス… なぜレトロデザインにしたのか

 日本の商用バンを代表するモデルとしてトヨタ「プロボックス」が挙げられます。
 
 プロボックスのスペックや装備は、まさにプロユースにこだわった仕様となっていますが、一方ではカスタムのベース車として密かに人気を集めているクルマです。
 
 そのなかで、お洒落過ぎるプロボックスのカスタマイズが存在していました。

学生たちがトヨタ「プロボックス」をベースに制作した「Coast line(コーストライン)」(画像提供:NATS)
学生たちがトヨタ「プロボックス」をベースに制作した「Coast line(コーストライン)」(画像提供:NATS)

 プロボックスは、2002年にコンパクトな商用バンとして、「ビジネスカーの革新」をキーワードに誕生しました。

 商用車に求められる機能を徹底的に追求するとともに、先進の環境・安全性能を備えた、21世紀のビジネスシーンを一新する画期的なモデルで、より経済性を重視しています。

 最近では、2018年11月にハイブリッド車の追加や安全装備の強化、さらにUSBポートの標準装備や、マルチホルダーのサイズを拡大することでスマートフォンやメモ帳などが楽に置けるようにするなど、働く人が使いやすい運転席まわりを追求しました。

 最近では、時間に迫られた営業車として高速道路を激走しているプロボックスの目撃も多発しているなど、日本の経済を支えている存在ともいえます。

 そんなまさにプロユースのためのプロボックスをお洒落にカスタマイズしたのが、千葉県の自動車専門学校・日本自動車大学校(通称NATS)です。

 カスタムカーの祭典となる東京オートサロン2019に向けて制作・展示され「Coast line(コーストライン)」と名付けられています。

 制作コンセプトについて、NATSは「1940年から50年代の古き良きアメリカ車。そのなかで世界に影響を与えた“ウッディワゴン”を国産車プロボックスにて再現。現代の安心・安全を兼ね備え、海や山、キャンプや旅行など、どこにでも行けるウッディワゴンを製作します」と説明。

 ベースとなるのは、2013年式のプロボックス。エクステリアはNATSの学生がオリジナルで制作しており、特徴的なウッディ部分の形状はスチールやFRPで作られています。

 足回りには、BLITZ製サスペンションやWORK製アルミホイール、GOODYEAR製205/50R15を装着しています。

 コーストラインの開発経緯をNATSの担当者は次のように話しています。

「古き良き時代のアメリカ車として名高いウッディワゴンをプロボックスで再現するのがコンセプトであるこの車両。

 ボディはメタルワークが主として、ボンネットはFRPにて仕上げています。

 大胆なボディ・カットはないものの、スチールを使用してのハンマリングで仕上げたオーバーフェンダーやドア、フロントフェンダーに学生達は苦労していました。

 また、ウッディワゴンであることから、ドアをウッド調にペイントしています。

 ウッド調を如何に見せるかが、このクルマの最大の見せ所であるため、学生達は何度もやり直ししていました。

 車検取得は、大幅な改造ではない為比較的簡単に取得し、テストランキャラバン(制作したカスタムカーの耐久性や走行性能を公道で確認する授業兼卒業旅行)に臨みました。テストランキャラバンにおいてもトラブルなく終えています」

※ ※ ※

 プロユースからお洒落過ぎるウッディワゴンに大変身したプロボックス。

 世の中には、数多くのプロボックスが全国各地を駆け巡っていますが、まさに世界に1台のプロボックスといえます。

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5件のコメント

  1. 紅旗っぽい

  2. 全然アリっしょ?
    50年代テイストのデザインの車を出してもいいと思うんだよね。
    空力や燃費ばかりに囚われず、フェンダーがモッコリしてたり観音扉だったりベンチシートにコラムシフトとかでさ。
    戦後の日本史の資料映像に出てくるようなデザインも、今ならアリだと思う。

  3. モーリスマイナー・トラベラーみたい

    っていってもわかんないだろうなぁ(笑)

  4. なぜテールを見せない?

  5. 光岡自動車見てるかー!フラーッシュ!(シールドビーム)

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