なぜ車中泊の人気高まる? 日本でハイエースの「バンライフ仕様」存在するも 本当の「バンライフ」とは
日本では、アウトドアの需要が高まっていますが、現在クルマで生活をする「バンライフ」が広がりを見せています。バンライフとは一体どういった生活なのでしょうか。そして、バンライフの魅力はどこにあるのでしょうか。
流行りの「バンライフ」は、日本と海外で少し違う?
最近、さまざまなメディアやSNSでクルマを生活の拠点とする「バンライフ」という言葉を頻繁に見かけます。
実際にトヨタ「ハイエース」などをベースにした「バンライフ仕様」などのカスタムも展開されていますが、本来の「バンライフ」とはどのようなスタイルなのでしょうか。
バンライフとは、「バン(van)」と「ライフ(life)」を掛け合わせた造語で、クルマを中心としたライフスタイルを指します。
バンは箱型の商用車であることが多く、日本では、前述のハイエースや、スズキの軽バン「エブリイ」などが多く見受けられます。
バンライフという言葉の起源は、ファッションブランド・ラルフローレンのコンセプトデザインを手掛けていたフォスター・ハンティントン氏が、必要最低限の物を持ってバンで生活を始めたことが最初といわれています。
こうしたバンライフは、徐々に需要が高まっており、SNSではバンライフをおこなう人を「バンライファー」と名乗り、世代や性別を問わず、チャレンジする人が増えてきています。
では、実際にバンライフはどのようにおこなうものでしょうか。
一般的に、バンライファーは自宅を持たず、クルマのなかに最低限の生活環境を整え、時には移動しながらの生活を繰り返しています。
基本的には通年クルマで生活する人が多く見受けられますが、なかには週末だけキャンプ感覚でバンライフをおこなっている人もいるようです。
そんなバンのなかでの生活は、快適に暮らせるようにさまざまな工夫がなされています。
たとえば、車内にベッドを置いて睡眠環境を整えたり、テーブルを設置して食事するスペースを確保したりなどが挙げられます。
ほかにも、SNSをみると有孔ボードを設置して壁一面を収納スペース設けていたり、車内に発電機を備えてテレビを設置したりといった、「小さな家」ともいえるようなDIYをおこなっている人も見受けられます。
このようなバンライフは、日本と海外ではそれぞれ異なる特徴があり、日本の場合では、バンを改装すること自体もバンライフの楽しさであるという傾向が強く見られます。
一方で、海外ではバンではなくキャンピングカーを用いたバンライフも多く普及しており、悠々自適な生活自体を満喫したいという考えから、そうした生活のかたちが広まりを見せているようです。
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バンライフを一言で表しても、目的や動機はさまざまです。「人とかかわらず自由に生活したい」という人もいれば、「自然を楽しみたい」という人もいます。
新しい生活様式が話題となっているなかで、バンライフとはこれからの時代の「新しい生活のかたちのひとつ」といえるかもしれません。
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