クルマの「脱出用ハンマー」購入時に見るべきマークとは? 国交省が「備え」呼び掛け

脱出用ハンマーを選ぶときに見るべきマークは?

 窓を割るコツは、ハンマーの先端を窓ガラスに垂直にぶつけることだといいます。ひびが入って窓枠に残ったガラスは、破片の角が丸くなっているため、ケガをすることなく手で簡単に振り払えるそうです。

 しかし、この脱出用ハンマーも窓を割る性能を有していないと意味がありません。

 国土交通省は、2013年度の国民生活センターの性能調査試験で十分な破砕性能を持たないハンマーがあったことから、今回改めて、一般販売されている製品を購入してそれらの破砕性能を調査しました。

道路冠水時に生じるクルマの不具合(画像:国土交通省)。
道路冠水時に生じるクルマの不具合(画像:国土交通省)。

 購入したハンマーは金づち31点、ピック9品、ポンチ11品の計51品です。

 国内販売されている脱出用ハンマーの製品性能を保証する表示は、「JISマーク」と「GSマーク」の2種類があります。調査では、各マークの認定基準に準拠した破砕試験がおこなわれました。

 JISマーク準拠試験では、3回連続でガラスの破砕を試みたところ、27品は3回とも破砕できたものの、4品は2回、6品は1回しか破砕できず、14品にいたっては1回も破砕ができなかったといいます。

 JISマークやGSマークの取得製品、自動車メーカー純正品は、ほとんどが3回破砕(一部2回破砕)し、十分な性能が確保されていたとのこと。

 GSマーク準拠試験では、すべての製品で破砕可能であることを確認したといいます。

 国土交通省は、脱出用ハンマーを選ぶ際は十分な性能が確保されているJISマークやGSマークを取得している製品や、メーカー純正品などを推奨するとしています。

 また、ハンマーの保管についても、特にシートベルトが外れないときでも手が届き、かつ、走行中の振動などで床に転がったりしないような場所にしっかり収納しておくことを呼び掛けています。

【画像】脱出用ハンマーを購入する際に確認するべきポイント(4枚)

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