トヨタ車驚異の残価率70%! アルファード&ランクルより3年後の価値が高いクルマは何?
驚異の70%超え!? 最高レベルの残価率を誇る車種とは?
日本を代表する自動車メーカーであるトヨタの主要車種のなかで、もっとも残価率が高いのはどの車種なのでしょうか。
筆者(Peacock Blue K.K.)の調査によると、3年後の残価がもっとも高いのは、「クラウン」(70%)で、以降は「ヤリスクロス」(66%)、「ランドクルーザー」(66%)、「ランドクルーザープラド」(63%)、「ハリアー」「カムリ」(58%)と続きます。
一般的には3年後の残価率は40-50%程度であることを考えると、クラウンやヤリスクロス、ランドクルーザーシリーズは驚異的な数値といえます。
一方、5年後の残価率を見ると、ランドクルーザー(49%)、ランドクルーザープラド(48%)、ヤリスクロス(44%)、クラウン(44%)、ハリアー(43%)となります。
平均的な5年後の残価率が30%前後といわれているなかで、これらは非常にリセールバリューが高い車種といって間違いないでしょう。
クラウンの3年残価率の高さは、年式の新しい中古車は節税効果が高く、中小企業などの法人需要が少なからずあるためと考えられます。
また、ヤリスクロスやハリアーなどのSUVは、近年のSUV人気の高さを象徴した結果です。

一方、ランドクルーザーシリーズは根強いファンが多く、車種の性質上、中古であることがそれほどデメリットにならないため、5年後でも高水準を維持しているものと考えられます。また、海外市場への輸出を計算できることも要因のひとつかもしれません。
そのほか、トヨタの代表車種では、「プリウス」(3年:42%、5年:35%)、「ヤリス」(3年:40%、5年:25%)、「アルファード」(3年:55%、5年:39%)、「シエンタ」(3年:43%、5年:30%)、「C-HR」(3年:51%、5年:35%)、「スープラ」(3年:49%、5年:37%)などとなっています。
ほかのメーカーに比べて、トヨタの残価率は全体的に高く設定されているようです。
なかでも、近年世界的なトレンドとなっているSUVの残価率は高水準となっており、リセールバリューの高さがSUV人気の下支えをしていることがうかがえます。
また、国産スポーツカーが少なくなった昨今では、スープラのような本格派スポーツカーの残価率も比較的高めに設定されており、今後中古車市場での高い需要が期待されていることがわかります。
※ ※ ※
残価率は、概ね3か月ごとに見直しがおこなわれます。また、販売店や地域によって異なる場合もあるので、ここで紹介した数値は目安としてとらえ、実際の購入時には各販売店で見積もりを取ることをおすすめします。
- トヨタ クラウン

-
- 新車販売価格:489.9~739.3万円
- ボディタイプ
- セダン
- 販売年月
- 2020年11月~生産中
- トヨタ ヤリスクロス

-
- 新車販売価格:179.8~281.5万円
- ボディタイプ
- SUV・クロカン
- 販売年月
- 2020年09月~生産中
Writer: PeacockBlue K.K. 瓜生洋明
自動車系インターネット・メディア、大手IT企業、外資系出版社を経て、2017年にPeacock Blue K.K./株式会社ピーコックブルーを創業。グローバルな視点にもとづくビジネスコラムから人文科学の知識を活かしたオリジナルコラムまで、その守備範囲は多岐にわたる。




















