水に浮く車!? 全長3m未満の軽ナンバー車「フォムワン」 災害対応の切り札? 3.11が発端で開発
水に浮く! 超小型EV「FOMM ONE」の価格はいくら?
フォムワンは、4人乗りのEV(電気自動車)です。ボディサイズは、全長2585mm×全幅1295mm×全高1550mmと、同じく軽自動車のホンダ「N-BOX」が全長3395mm×全幅1475mm×全高1780-1800mmなので、かなりの小型サイズといえるでしょう。
バッテリーは、リチウムイオン電池を採用しており、容量は11.84kWhとなっています。
車重は620kgと軽く、欧州の基準となるNEDC基準では、交流電力量消費率78.4Wh/km。
交流電力量消費率は数値が少ないほうが、ガソリン車でいう「燃費」が良いとされており、国内のEVが一般的に100Wh/kmを超えることを考えると、比較的良い数値といえそうです。
なお、駆動用バッテリーは、4個のカセット式を採用。フォムではバッテリー用の充電スタンドの開発もおこなっています。
そんなフォムワンにはどういった特徴があるのでしょうか。
フォムワンの最大の特徴は水に浮くことが挙げられ、浮くだけでなく低速で水面を移動することができます。
通常のガソリンエンジンは空気の吸入口から水が入ると止まってしまいますが、電気モーターであれば、本体の防水さえしっかりとしておけば、水の中でもモーターを動かすことができます。
また、フォムワンは駆動輪のすぐ近くに左右ふたつのモーターを配置し、タイヤを直接駆動するインホイールモーターを採用しています。
水面を移動する際には、ホイールがフィンのような役割を果たして、ホイール内部に水を引き込み、インホイールモーターの力強い動きで、水を後方に押し出すことで前に進む仕組みとなっています。
方向転換をする際には、前輪駆動になっているので、ハンドルを切ると水を押し出す方向が変わり、曲がることができます。水面では人がゆっくりと歩く程度のスピードで移動が可能です。
さらに、運転席の床部分にはブレーキペダルしかない点も特徴のひとつです。
アクセルはステアリングの両側にあるパドルで操作し、手前に引くと加速して、パドルを放すと回生ブレーキが機能します。
さらに足元にブレーキペダルしかないので、アクセルとブレーキの踏み間違えといった運転操作のミスをなくすことにも役立つといえるでしょう。
こうしたさまざまな特徴を持つフォムワンに関してSNSでは「フォムワンほしい」「昨日試乗してきた。ハンドルのパドルがアクセルというのが未来的。とにかく静か!静かすぎる!」といった好印象の声が見受けられました。
なお、購入者からの評判も良く、鶴巻社長によれば「小さなクルマなので、狭い路地裏でも運転することができました」などの反響を得ているといいます。
フォムワンの価格や納期について、前出の鶴巻氏は、次のように話しています、
「フォムワンの価格は275万円です。ほかの大手自動車メーカーのような販売網を持っていないので、詳細や購入の流れなどは、直接問い合わせていただく必要があります。
納期については、注文から納車までは2か月から3か月程度となっています。
今後もさまざまな人にフォムワンに乗ってもらいたいので、タイや日本、欧州で生産台数を増やし、日本での価格が200万円を切ることを目標にしていきたいと思っています」
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水に浮かぶことができるフォムワンですが、あくまで緊急時の対応でボートのように使うことはできないといいます。しかし、豪雨災害が多い日本では、水没する心配が無いのは画期的なことといえます。
今後、日本で水に浮く軽EVは見かけることが増えていくかもしれません。
アルミホイールをフィン状にして、少しくらい進めるようには出来ないのかな?
良いですね💡
YouTubeでチェックしてました。震災が製作のきっかけだったんですね。
日本での販売待ってました。購入希望です。