東京ドーム2個分の巨大施設やテーマ型も登場! 行ってみたくなる変わり種SA・PA5選

ひと昔前まで、単なる休憩所だったサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)がいま大きく変わり始めています。「巨大商業施設」として人気のSAや「テーマパーク」のようなPAなど、新しいSA・PAの形を5箇所ピックアップして紹介します。

旅の疲れを癒す滞在型SAや、小江戸の情緒漂う街並みを楽しめるPA

 高速道路を使って旅行や帰省する時などの楽しみといえば、サービスエリアやパーキングエリアで満喫することも醍醐味のひとつ。かつては休憩のために立ち寄るだけのものでしたが、近年は施設やサービスが充実してきています。

 最近では「滞在型サービスエリア」や「テーマ型パーキングエリア」など呼ばれることもありますが、今回は首都圏からアクセスしやすい一風変わったサービスエリアとパーキングエリアを5箇所ピックアップして紹介します。

羽生パーキングエリア上り(photo:hide_612_uk)
羽生パーキングエリア上り(photo:hide_612_uk)

●羽生パーキングエリア上り(埼玉県・東北自動車道)

 埼玉県羽生市に位置する東北自動車道の「羽生パーキングエリア上り」です。

 まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえる、テーマ型パーキングエリア「鬼平江戸処」。ここは人気小説「鬼平犯科帳」の世界観を再現した空間となっています。

 羽生パーキングエリアのそばにある栗橋には江戸時代、「栗橋関所」と呼ばれる関所があり、江戸の入り口とされていました。

 そんな歴史にちなんで羽生パーキングエリアを東京(江戸)への入り口と見立てて「鬼平江戸処」が作られたということです。

 江戸には現代に伝わる食の原点があり、蕎麦やうなぎ、いか焼きなど屋台で手軽に味わえる食が親しまれていました。そこで「鬼平江戸処」では「立ち食い処 屋台連」と称して江戸時代の屋台を再現しています。

 とくに、「鬼平犯科帳」がテーマのパーキングエリアにふさわしい名物といえば、作中の重要な舞台となっている軍鶏鍋屋。

 当時を再現した特製の軍鶏鍋や開発に3年を費やした一本うどんなどが名物の「五鉄」は人気を集めています。

 江戸時代の情緒漂う街並みを楽しみながら、ここでしか味わえないグルメを楽しめるパーキングエリアです。

●足柄サービスエリア(静岡県・東名高速道路)

 静岡県御殿場市(上り)および駿東郡小山町(下り)の東名高速道路上に位置する「足柄サービスエリア」。

 観光地として人気がある箱根にも近く、御殿場インターチェンジとも近いため御殿場プレミアム・アウトレットや富士五湖への行き帰りに使われることも多いサービスエリアです。

 2010年には複合商業施設「エクスパーサ足柄」がオープンしたことで滞在型サービスエリアとして高い人気を得ています。

 そんな足柄サービスエリア(上り)には、高速を降りずに泊まれるハイウェイホテル「レストイン時之栖」があります。

 炭酸泉の大浴場やマッサージチェア、レストランも完備。また、下り線利用の宿泊希望者のために、無料の送迎サービスも用意されています。

 24時間営業で、旅の疲れを癒すのにぴったりの人気サービスエリアです。

●蓮田サービスエリア上り(埼玉県 東北自動車道)

 埼玉県蓮田市に位置する東北自動車道の蓮田サービスエリア上り。2019年7月にリニューアルされ、NEXCO東日本最大級のサービスエリア「パサール蓮田」がオープンしました。

 そんなパサール蓮田には、サービスエリア・パーキングエリアでは初展開という、青果や精肉、鮮魚の専門店が集まった生鮮食品ゾーン「旬撰市場」が設けられています。

 旬撰市場に並ぶのは、鮮魚専門店「魚の北辰」、精肉専門店「ニュー・クイック」、旬の野菜や果物は「フレッシュダイトー」。近隣住民が日常的な買い物に利用することを想定しているそうです。

 また、座席が約330席もある大きなフードコートも特徴的。仙台の名店「牛たん炭焼利久」が出店されているのも目玉のひとつとなります。

 地元・蓮田市の製麺会社の特製麺を使用したうどん・そばの専門店「翁の郷」では、埼玉名物「肉汁うどん」を食べることもできます。

 さらに、面積およそ8万平方メートル、東京ドーム約2個分という広大な敷地には、美しい芝生が敷かれたドッグランも設置されています。

 休日に愛犬と一緒に楽しむこともでき、1日中楽しめる最新サービスエリアとなっています。

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